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旅館の朝食考(3ページ目)

旅館の朝食が注目され始めている。日常の朝食がないがしろにされてきた現代、旅館の朝食こそ非日常なのかもしれない。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

Simple is the BEST.


有馬温泉「花小宿」の洋朝食を紹介したが、一階の「旬膳」でいただく和朝食も、そのシンプルゆえの奥深さも憎い。
そして、シンプル中のシンプルといえば、都心のオーガニック宿「銀座吉水」の朝食(写真)。
銀座吉水の朝食
まさしく、シンプル!(銀座吉水の朝食)
なんて、潔いのか。
吉水の場合、その日ごとに入ったおいしい食材を調理してくれるので、日によって内容が変わる点はお許し願いたいが、朝食は基本的に量より質で勝負する。
たしか、女将の中川さんには、よく噛むように言われた記憶がある。噛めば噛むほどに味が出るのが自然な食事。まさしく、スローブレックファストである。

赤瓦の宿ふくぎ屋の朝食
もちきびごはん、あおさの味噌汁、ポーク卵、サラダ、島で作った漬物。
沖縄・渡名喜島に滞在した際、宿泊した赤瓦の古民家宿「赤瓦の宿ふくぎ屋」の朝食も、何の変哲もないのだが、沖縄人の朝食って感じがするのは、ポーク卵のせいだろうか。
これは、まさに沖縄の朝食の原型なのである。
旅館の朝食とは、一日の元気の源。
朝湯に入れば、それでカロリーを消費するので、なおうまい。
基本は「繊維と発酵食」。私も、旅館に泊まると、朝食で、納豆やヨーグルトを探す。漬物も自家製であることを祈る(保存料・着色料たっぷり食品が出た時のショックといったらない)。
今、こだわりの朝食を出す宿が、注目を浴びつつある。
さて、皆さんも、次に泊まる宿屋の朝食を注目してみて欲しい。
その宿の本質が垣間見えるのも、朝食なのである。
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