旅館/宿・旅館関連情報

旅館の朝食考(2ページ目)

旅館の朝食が注目され始めている。日常の朝食がないがしろにされてきた現代、旅館の朝食こそ非日常なのかもしれない。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

視覚に映える洋朝食


わずか4組の宿泊客しか食べられないため、「幻の朝食」と呼ばれる、北海道・真狩村のオーベルジュ「マッカリーナ」の朝食が、いわゆる最高峰のひとつだとしたら、同じ中道シェフがプロデュースした温泉宿、登別の「ゆふらん」の朝食はとてもお得な朝食といえるかもしれない。
ZENZOの朝食
阿蘇山からの風がそよぐ庭の中でいただく、自家製パンの朝食。
旅館に泊まって、洋食の朝食を選ぶ人は多くはないかもしれないが、とにかく目に鮮やか。食欲がわく。
写真は、阿蘇内牧温泉「ZENZO(全層)」の朝食。晴れた日には、自家製パンにトマトやベーコンをはさんだサンドイッチを、庭のテーブルでいただく。
温泉も窓がなく、完全オープンな宿だけあって、朝食もオープン。朝露に濡れた草に囲まれ、いただくコーヒーもうまい。
私のように、宿を泊まり歩く人間にとって、たまに洋朝食に出会うとほっとしてしまう時もある。

ネスト・ウエストガーデン土佐の朝食
海風薫る土佐入野の宿でいただく、ちょっとイタリアンな朝食。
下の写真は、土佐入野海岸の「ネスト・ウエストガーデン土佐」の朝食。一階のイタリアンレストランでいただく朝食は、とても海にお似合いだ。5月、GWには、入野海岸一面が砂浜美術館となり、Tシャツアート展が開かれる。
洋食といえば、有馬温泉「花小宿」の洋朝食も逸品だ。フランクフルトに山椒パンの相性は絶妙。一度お試しあれ。
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