ゲストハウスとは?

「ゲストハウス」は「ホステル」とも呼ばれ、最近は「○○ゲストハウス」「○○ホステル」と名乗る宿が増えています。でも実は「ゲストハウス 」という言葉に明確な定義は無いのです。「民宿やペンションと何が違うの?」という問いにも明確な答えがありません。

旅館業には4種の種別(ホテル営業・旅館営業・簡易宿所営業・下宿営業)がありますが、「ゲストハウス」という種別がなく、現在はゲストハウス協会といった体系だった組織もないため「ゲストハウス」であることを特定することは困難な状況です。
ゲストハウスとは

ゲストハウスの楽しみの一つは同宿者との触れ合い


しかしながら、「ゲストハウス」と称される宿から想起させる一定のイメージがあります。(1)宿泊料が安い(2)外国人客がいる(3)ドミトリー(相部屋)がある。くわえて「地域に残る古民家や空き家を活用している」ことも挙げられますね。

ゲストハウスを大きく分けると、都市にある「ホテル型」と地方にある「古民家型」の2種類に分けられるでしょう。ただ、都市部でも趣きのある元料亭を改装してゲストハウスにしている宿もありますし、地方でも新築でゲストハウスを開業することがありますので、とても多様な形態なのです。

ゲストハウスが増加している背景と、そのメリット

ゲストハウスが増えている背景には、「人と触れあう」という旅人の根源的な欲求を満たす場所であることにくわえて、日本がおかれている経済的、社会的背景があります。日本政府が推し進める「訪日外国人客誘致」と「地方創生」です。その受け皿として、ゲストハウスは期待されているのです。

ゲストハウスは外国人だけではなく、旅好きの日本人にとって嬉しいメリットもあります。

  1. 素泊まりという料金体系のため得られる「自由度
  2. オーナーが土地に暮らす個人であることが多いため得られる「地域密着度

の2点です。これらは、大型のホテルや旅館では得られないゲストハウスならではの魅力といえましょう。
ゲストハウス.カップル.縁側.外国人......

日本の暮らしが体験できる古民家タイプは外国人に人気

 

ゲストハウスを選ぶときに確認したいポイント3つ

では、都市部のホテル型ゲストハウス、地方の古民家型ゲストハウス。その双方に共通して押さえておいて欲しい「ゲストハウス選び 」のポイントを3つご紹介します。

  1. 部屋タイプと間取り (ドミトリー or 個室)
  2. 水回り (トイレ、シャワールーム、キッチン)
  3. 施錠 (客室、シャワールーム)

1.部屋タイプ ~ドミトリーするか?個室にするか?~

ゲストハウスの部屋タイプのなかでも特徴的なのはドミトリー。ドミトリーとは見ず知らずの客人同士が共同で利用する相部屋のこと。タイプとしては2種類に分けらます。もともと大広間だったところ仕切って相部屋にしている「大部屋タイプ」か、新築だが安価を実現するため複数名利用の設計にしている「二段ベッドタイプ」です。
ゲストハウスの選び方

自分に合った部屋タイプを選ぶことが、快適な宿泊への第一歩


ドミトリーは、旅慣れた方の一人旅や同性の友人とのお泊りなら、リーズナブルなのでよいでしょう。ですが、初心者には少しハードルが高いかもしれません。そんな時は、個室があれば無理せず個室を選びましょう。ドミトリーと比較すると料金が高めなので「ドミトリーは埋まっていても個室は空いてる」という「予約の取りやすさ」もあります。個室といっても食事なしの素泊まりですから、一般的なホテルや旅館と比べると懐もあまり痛まないで済むのです。

2.水回り ~トイレ、シャワー・風呂、キッチン~

ゲストハウスは、個室であっても部屋にトイレとシャワーがついているところは少ないです。大浴場も館内に無い場合が多いです。この水回り事情は構造的に致し方ないところもあるのですが、確認したいのは機能や備品類。トイレは男女別か共同か? 洋式か和式か? ウオッシュレットは? シャワーであれば、男女別か共同か? シャワーヘッドはハンディタイプか固定式か? お湯は出るか? シャンプー・リンスの有無は? などなど。

機能や備品類の違いによって「あれ用意しておけばよかった……」と旅の支度も変わってきます。また、トイレやシャワールームの環境は、「女性同士の旅」の場合、防犯上の理由から事前の確認が必要です。

また、キッチンと冷蔵庫の有無も確認しましょう。ゲストハウスの良いところは食事を自由にできるところ。周辺のご当地居酒屋へ出かけるのもよし。地元食材を買い込んで簡単に調理するのも楽しいですね。

3.セキュリティー ~客室の鍵、シャワールームの鍵~

はじめから旅館業として設計されていた物件であれば、客室やシャワールームの鍵は個々に備えつけられ、またドミトリーは暗証番号で入退室できるなどの管理が行き届いていますが、住居だったところを改装したタイプですと、その構造から鍵の取り付けができていなかったり、内側からしか施錠できなかったり、という場合があるのです。

どのタイプの宿に泊まっても貴重品の自己管理には気を付けてもらいたいですが、鍵の取り付けが気になる部屋に泊まる際には、より注意を払ってもらいたいと思います。


以上、ゲストハウスを選ぶ時のポイントをお伝えしました。また、ゲストハウスは個人オーナーが多いので、ホームページやSNSを確認しつつ、その個性や人となりを宿選びポイントにするのも良いでしょう。
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