真に豊かな人が楽しめるリゾート

音楽を聴いて静かな夜を
音楽を聴いて静かな夜を。テレビなんて要らない。(星のや軽井沢)
アマンが京都に進出することで、すこし脚光を浴びそうなのが、「テレビのない宿」。アマンでは、原則としてテレビは置いていません(頼めば持ってきてくれますが、そこまでして見るのも何か悲しい)。
「テレビがなくても楽しく過ごせる」というのは、真に豊かな人である証拠のように思えます。どんな環境にも対応でき、心身を癒しモードにギアチェンジできる。現代、誰もが持っておきたい能力だと思います。
そして、実際に、「テレビなんか要らない」。そうしたウォンツが増えているのでしょう。年々、テレビのない宿が支持を集めています。
例えば、「美山荘」。京都・花背の深山幽谷のごとき雰囲気と、同行者との会話が、おいしい酒の肴になることでしょう。
そして、軽井沢に05年オープンした「星のや軽井沢」。自然の風に吹かれながら、CDの音楽を聴いてのんびりと過ごす一日もいいものです。
土佐の山奥の隠れ家、「オーベルジュ土佐山」にも、テレビはありません。Barや暖炉端で交わす村人との会話も楽しいひと時・・・。
高野山の宿坊、「三宝院」では、お寺の探検、お勤め、精進料理と、テレビなんか見たいという気持ちにもなりませんでした(宿坊にはテレビのない宿が多いと思います)。
そして、奥能登・珠洲の小さな民宿、「湯宿さか本」あたりは、中級編。
林の中の宿は、真にクワイエット・・・。そう、スリッパもなく、人の歩く音もなく、遠く鶏の鳴き声が聞こえるくらい。湯を浴び、本を読み、静かに過ごすにはこのうえない環境です。大きな声も(全館に響き渡るので)遠慮するのがマナーです。
京都・円山公園の中にある、「吉水」にも、テレビはありません。毎日、日本文化を楽しみに来た外国人も泊まっていますが、ワンセグでテレビなんて見ていようものなら、奇異な視線を浴びせられるのは覚悟しなくてはなりません。吉水には、銀座でも、加賀でも、テレビは置いていません。
そして、「旅人やご主人との会話を楽しみたい」。そんな旅好きが集まるコアな宿にも、テレビはありません。なかなか予約も取りにくい、上級編の民宿は、次ページ。