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占い、民俗、異次元体験。精神世界を求め、北へ。 スピリチュアルな宿に泊まる(2ページ目)

もう物質的豊かさは充分。占い、民俗、異次元体験。精神的豊かさを求めて北へ旅立つ。平成17年元旦、あの宿の予約受付が始まる!

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド


異次元を予感する不思議体験ゾーンへ

こ、これは、オシラサマ
その昔、馬との婚姻の許しを乞うた娘に激怒した父親が、馬を桑の木につるして殺してしまったところ、娘もその馬の皮をまとい天に昇ってしまい、その後に馬のアタマをした虫(蚕)が一匹残った。その姿を祀ったのが始まりといわれます。娘の言葉は「イタコ」がオシラセしたことから、オシラサマとなったも言われている、家内安全、子宝祈願の神様です。
イタコ
恐山
とむらいの風車がまわる霊場恐山。
死者の声を伝える巫女。今では、青森県・恐山で行われる恐山大祭(7月20日~24日)と秋詣りの3日間だけ登場し、死者の声を“口寄せ”してくれます。
いよいよ、スピリチュアルな旅は、日本最大の霊場「恐山」へと向かいます。恐山では、線香の代わりに死者にたむけるのが風車。エメラルドグリーンの極楽浜で、カラカラといくつもの風車が回る寂寥感漂う光景、あるいは硫黄の臭いが充満する霊山に巨大卒塔婆が建つ光景は、改めてここは死者の住む山であることを教えてくれます。
宿坊吉祥閣の夕食
宿坊吉祥閣の食事は夕朝食とも精進料理を五観を唱えていただく。
本当なら「宿坊吉祥閣」に一泊、と言いたかったところですが、残念ながら、恐山は冬期間閉山。5月の開山を待ちましょう。代わりに、わが弟子のヤマガミさんが泊まってきたそうなので、レポートを読んでやってください。
そして、究極のスピリチュアルな宿。
それが、岩手県金田一温泉「緑風荘」。
曲り家の母屋にある「塊(えんじゅ)の間」には、アレが出るのです。
そう「座敷童子」。
えんじゅの間
おもちゃの贈り物で埋まる客間で遊ぶ座敷童子。(あなたには見えますか?)
南北朝時代の貴族、藤原藤房の子、亀麿が六歳で亡くなり、座敷童子となってその屋敷を守っているといわれています。その子が「出る」のが、その客間です。
夜中に、手まりで遊ぶ座敷童子に出会うと、願いを聞き入れ幸福がもたらされると伝えられ、毎夜、多くの客人が出会いを求めてその客間に北枕で泊まっています。
しかし、「塊(えんじゅ)の間」の予約は、平成17年12月31日までいっぱい(平成16年12月現在)。日本一予約の取れない宿なのです(他の部屋に泊まって、座敷を見学することは可能)。
そして、ビッグなニュース!
緑風荘「塊(えんじゅ)の間」の平成18年1月1日以後の予約受付が、数年ぶりに開始されるのです。予約受付開始は、平成17年1月1日の10時から(電話のみ)。
延々とかからないことを覚悟して、先着365名様の予約にチャレンジしてみませんか。
平成17年。“スピリチュアルトリップ元年”となりそうな気配です。


あさやホテル(栃木県・鬼怒川温泉)
http://www.asaya-hotel.co.jp/
元湯雄山閣(秋田県・男鹿温泉)
http://www.namahage.ne.jp/yuuzan/
宿坊「吉祥閣」(青森県・恐山温泉)
http://syukubo.com/list/list01_tohoku.html
緑風荘(岩手県・金田一温泉)
http://www9.plala.or.jp/ryokufuso/

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