さて、さすがに山の中、しんと冷える夜でしたが、ぐっすりと眠れ、朝は7時に起床。実に朝の散歩にうってつけの環境で、静かな円山公園をゆっくりと散歩。帰ってから貸切のお風呂(二つあります)で朝風呂です。
8時~9時の間には朝食なのですが、吉水の朝食はパンとコーヒーのコンチネンタル式(セルフサービス)。確かに旅が続くと重たい朝食はちょっときついもの。美味しいパンとジャムとコーヒーで、私は充分満足でした。
朝食の時に宿泊者が入れ替わり顔を出すのですが、おいおい、こんなにいっぱい泊まっていたのですね。それも子供も含め外国人が半分。辞書を持っていけばよかったと思いましたが、カタコトで話しかけると、みなさん口コミで「ここがいい」と言われていらっしゃっていて、とても満足して何泊もしている様子。安くて、気楽で、京都らしいのが受けているのでしょうね。
ダイニングがいっぱいになったので、お庭にテーブルを出して朝食。
確かに「自宅感覚」で寛げるうえ、たった一泊でも、国籍・年齢を超えたコミュニケーションが楽しめる宿でした。
ただし、プライバシーを強く求める方や上げ膳据え膳を期待する方には不向き。過剰なサービスのない、自由な旅を求める方には最高の宿でしょう。
京都の片泊まり宿は「吉水」のように一軒一軒違った個性があり(吉水とは全く違う個性だと思います)、それぞれが「自己流」で接待していると思います。ただそれは多くの場合、サービス満点の温泉旅館などに比べると質素に映ると思います。また常にお馴染みさんをはじめ多くのお客様で満館となる日が多いので、積極的な営業も行っていないとも推察できます。
でも、それがイコール「歓迎しない」ということではなく、ぜひ泊まっていただき「そのお宿流の寛ぎ方」で楽しんで欲しいと願っているのではないでしょうか。
皆さんもぜひ京都にお越しの節には「片泊まり」を楽しんでみてください!
■ 「お宿 吉水
〒605-0071 京都市東山区円山公園弁天堂上
Phone: 075-551-3995 FAX: 075-551-3996
宿泊料金: 6,000円、一人一室利用の場合は+1,000円
姉妹館「銀座吉水」が2003年1月10日、東京・銀座にOPEN!
※土曜日や秋の紅葉時期は早いうちから満館になってしまうようです。お早めの予約か平日の京都旅行がおすすめです!
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