パリ/パリのホテル

パリのホテル 2019年に泊まりたいおすすめ9選

限られたパリ滞在、どこに泊まるかで行動の範囲も違ってくるし、何よりも思い出に強く残りますよね。日本人にも人気のホテルやフランス一有名なホテル、高級から格安までおすすめのホテルを紹介します。数多くあるパリの宿泊施設から、予算や目的に合わせて自分にぴったりの場所を選んで下さい。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

どこに泊まる?パリのおすすめホテル

ホテル
ホテル・ドゥ・プチ・ムーランのロマンチックな客室

世界中から観光客が集まるパリには、1,500軒近くのホテルがあり、高級ホテルからB&Bまで、値段も内容もさまざま。パリ市内であればどこに泊まってもメトロを使えば行けない所はありませんが、値段、地区の雰囲気、行きたい場所などにより宿泊施設も絞られてきます。数多くあるパリの宿泊施設から、予算や目的に合わせて自分にぴったりの場所を選んでくださいね。

<目次>  

パリのホテル事情

フランスのホテルは政府観光局の設定した基準により、星なしから1~5つ星、更にはパラスまで7段階に分けられています。いわゆる高級ホテルは4つ星~パラス、中級ホテルは2つ星~4つ星に分類されます。ただし星の数というのは、あくまで規模や施設というスペック面での評価。星なしや1つ星でも雰囲気の良いホテルもあるので、自分の基準で判断し目的に合った場所を見つけたいところ。

シーズンによる値段設定は、ホテルにより違います。一年を通して値段が同じところもあれば、観光客が多く集まる4月から10月にかけて高くなるところもあります。それから、パリコレ、特に婦人プレタの時期(3月前半と10月前半)はかなり早めに部屋をとるファッション関係者の常連客も多く、予約がとりにくくなるので注意。

ちなみに中級以下のホテルでは、日本では当然備えられていると思いがちなバスタブがなくシャワーのみ、という場合があります。観光で疲れた体はバスタブに浸かってゆっくり休めたい……という人は、予約の際に必ず確認を。
 

宿泊するのにおすすめのエリア

エリア
どのエリアに泊まるかはとても重要
観光スポットをメインにまわるなら、中心の1~9区が便利。観光だけでなく、より生活に根付いたパリジャンライフを楽しみたいという人は、若くておしゃれなパリジャンが多く住む10~12、18、20区がおすすめ。一般的なフランス人が多く住んでいる13~15区もマルシェや商店街が多くて便利です。16・17区は高級住宅街。ブルジョワな雰囲気に浸りたい人にはお薦めですが、夜は怖いくらい静かになるので、ディナーや夜遊びを楽しみたい人には不向きかもしれません。そしてパリ20区の中で唯一おすすめできないのが19区。大型チェーンホテルもありますが、治安もあまり良くなく殺伐とした雰囲気で、パリっぽさが感じられないというのがガイドの正直な印象です。

それでは、数あるパリのホテルを、予算別に高級ホテル、中級ホテル、アパルトマンという3つのカテゴリーに分け、おすすめの宿泊施設をご紹介していきましょう。

※1ユーロ=約130円(2018年12月20日現在)
 

パリの高級ホテル

ホテル
パリ随一の高級ホテル、リッツ© Paris Tourist Office - Photographe : Marc Bertrand
パリの高級ホテルは主にシャンゼリゼ大通りからルーブル美術館までのエリアに集中しています。このあたりは高級ブランドのショッピング街や高級レストランも多くあるので、ブルジョワな雰囲気を味わい人にはおすすめ。貴族に仲間入りした気分で、リッチな時間を過ごせます。
 

高級ホテル1 パリ・リッツ・ホテル

リッツ
貴族のお屋敷のような客室
4年間の改装工事を終えて、2016年にリニューアルオープンしたリッツ・パリ。世界中の有名宝飾店が集まるヴァンドーム広場の一角に堂々と構える、1898年創業の老舗ホテルです。

古くはオードリー・ヘプバーンの代表作「昼下がりの情事」の舞台として、そして現代ではあのダイアナ妃が最後に滞在したホテルとして知られています。カルティエやブルガリなどの高級宝飾店が集まるヴァンドーム広場に面し、111年の歴史を誇ります。

その内装たるや、豪華絢爛そのもの。ホテル内に併設されている2つ星レストラン「エスパドン」やヘミングウェイが愛した「バー・ヘミングウエイ」は、宿泊していなくてもわざわざ立ち寄るお客さんがいるほどの名店です。

ホテルでは英語通訳付きの料理教室「リッツ・エスコフィエ」も開催。日本語訳のレシピがつくので、日本人にも人気。一流のフランス料理やパティスリーを習ってみたいという人にはおすすめです。

<DATA>
Paris Ritz Hotel
住所:15, place Vendôme 75001 Paris(Googleマップ
TEL:01 43 16 30 30
アクセス:Tuileries(メトロ1)、Pyramides(メトロ7)、Opéra(メトロ3、7、8)それぞれから徒歩5分
客室数:142
料金:1,000ユーロ~
 

高級ホテル2 オテル・ドゥ・クリヨン

クリヨン
上品で落ち着いたインテリアのジュニアスイート
コンコルド広場に面し、パリ一、いえフランス一有名といっても良い窃テル・ドゥ・クリヨン。ルイ15世の命で1758年に建てられ、その後クリヨン伯爵の邸宅となりました。1907年よりホテルとなり、その歴史は100年以上にもなるという、由緒正しいクラシックホテル。アメリカ大使館が隣ということもあり、昭和天皇をはじめ世界の要人が宿泊しています。

2017年5月には、4年間の改装工事を経てリニューアルオープンしました。最高級クラスの客室「シグネチャースイート」10室のうちの2室は、シャネルのデザイナーを長年務めるカール・ラガーフェルドが内装を手がけたとか。

西へ行けばシャンゼリゼ大通り、東へ行けばチュイルリー庭園とルーブル美術館という、観光の拠点としては最高の立地条件。まるで王妃になったような気分で、フランスの王政時代にタイムトリップしてみてはいかが。

<DATA>
Hôtel de Crillon
住所:10, place de la Concorde 75008 Paris(Googleマップ
TEL:01 44 71 15 00
アクセス:Concorde(メトロ1、8、12)から徒歩1分
客室数:124
料金:1,070ユーロ~
 

高級ホテル3 フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンク・パリ

4seasons

パリに10軒あるパラス認定ホテルのうちの一つ (c) Four Seasons

1999年にリニューアルオープンしたフォーシーズンズ・ホテル・ジョルジュサンク。歴史あるホテル、ジョルジュ・サンクが世界規模で展開している高級ホテルリゾートグループにより新しく生まれ変わり、さらに2011年には、フランス超高級ホテルの称号「パラス」に認定されました。

ホテルのあるシャンゼリゼ大通りを1本入ったジョルジュサンク通りにはルイ・ヴィトンやエルメスなど超高級ブランドのブティックがあり、そのまままっすぐ進めばセーヌ川クルーズ、バトー・ムーシュの発着点であるアルマ・マルソーに着きます。

アールデコのインテリアとルイ16世、ナポレオン時代の家具が見事に調和し、洗練された印象。毎週オランダから届けられる9千本の花がホテル中を華やかに彩っています。

<DATA>
Four Seasons Hotel George V Paris
住所:31, avenue George V 75008 Paris(Googleマップ
TEL:01 49 52 70 00
アクセス:George V(メトロ1)から徒歩3分
客室数:244
料金:927ユーロ~
 

パリの中級ホテル

ホテル
デザインホテルやプチホテルなど、中級ホテルの幅は広い

パリ全域にまんべんなく散らばって存在しているのが中級クラスのホテル。パリのホテルの代名詞ともいえる、客室数の少ない「プチホテル」は中級クラスが中心で、3~7区に多く集まっています。最近では、モダンなインテリアが楽しめるおしゃれなデザインホテルも増え、若い人たちを中心に人気を集めています。
 

中級ホテル1 ホテル・ルレ・サンジェルマン

ルレ・サンジェルマン
細部にこだわりが感じられるツインルーム
左岸のサンジェルマン・デ・プレの中心にあるルレ・サンジェルマンは、プチホテルの代表のようなホテル。17世紀の建物を改装したという歴史があり、内装のディテールも細部まで美しく、パリに来たことを実感できること間違いなし。

目と鼻の先がメトロ、オデオン駅なので交通の便も良。周辺は雑貨ストリートといわれているサンシュルピス通りやパリらしい小さなお店が集まるブティック街。観光客とパリジャンの両方がバランスよく集まる人気のエリアです。

そしてお隣のレストラン、ル・コントワールは、人気シェフのイヴ・カンドボルド氏によるビストロ風レストラン。お昼時はテラスまで人がいっぱいになり、お店の前に行列ができるほどの盛況ぶり。ぜひとも予約をしてその味を確かめてみて下さい。

<DATA>
Hôtel Relais Saint-Germain
住所:9, carrefour de l'Odéon 75006 Paris(Googleマ抃プ
TEL:01 43 29 12 05
アクセス:Odéon(メトロ4)から徒歩1分
客室数:22
料金:251ユーロ~
 

中級ホテル2 ホテル・デュ・プチ・ムーラン

ムーラン
ラクロワの世界が広がる
2005年1月、北マレにオープンしたホテル・デュ・プチ・ムーランはデザイナーのクリスチャン・ラクロワが内装を担当したおしゃれなデザインホテル。

高感度なブティックやギャラリーが集まり、今パリで一番エッジーな地区といわれている北マレの中心にあるので、ブティック巡りやアートに関心のあるにわかパリジェンヌにはぴったり。ファッション関係者にファンが多く、モダンとクラシックを巧みに織り交ぜた、全室違ったデザインが人気を集めています。

<DATA>
Hotel du Petit Moulin
住所:29/31, rue de Poitou 75003 Paris(Googleマップ
TEL:01 42 74 10 10
アクセス:St-Sébastien Froissart(メトロ8)から徒歩3分
客室数:17
料金:215ユーロ~
 

中級ホテル3 アデル・エ・ジュール

ADELE & JULES

洗練されたデザインホテル (c) Adele & Jules

古くはパリの劇場街であり、今でもその名残を感じさせるグラン・ブールヴァール周辺。多くのレストランやバーがひしめき賑わいを見せるこのエリアでひっそりと構えるホテルが「アデル・エ・ジュール」です。このホテルのコンセプトは「アデルとジュール」という名の「双子」で、全く同じホテルが対になって建てられているという、面白い構造になっています。

内装デザインは気鋭のデザイナー、ステファン・プー氏が担当。各客室にはテーマカラーがあり、ブルーやピンクの穏やかなトーンがリラックスさせてくれます。部屋にはエスプレッソマシンやティーセットが置いてあり、いつでもコーヒータイプが楽しめます。

バゲットやクロワッサンはもちろん、チーズやハムといったフランスならではの美食が楽しめる朝食は、温かみのあるデザインのサロンで頂きます。自然光が差し込むソファーで寛ぎながら、気持ちの良い朝を演出してくれます。

<DATA>
Hotel Adèle & Jules
住所:2 et 4bis Cité Rougemont 75009 Paris(Googleマップ
TEL:01 48 24 60 70
アクセス:Grands Boulevard(メトロ8、9)から徒歩3分
客室数:60
料金:162ユーロ~
詳しくは紹介記事「アデル&ジュール/パリのおすすめホテル」をご覧ください。

中級ホテル4 ママ・シェルター

ママシェルター
スタルクらしいシンプルでモダンなデザイン
今パリで一番話題となっているホテル、ママ・シェルター。2008年に20区の廃墟跡に建てられ、フランスが誇るデザイン界の重鎮フィリップ・スタルクが内装を担当したホテルです。スタルクらしい、モダンで遊び心のあるインテリアが早くも注目を集めています。

デザインホテルとしてはシングル99ユーロ~というリーズナブルな値段設定も魅力。ホテル周辺は、若くておしゃれなパリっ子たちが集うカフェやブティックがどんどんできている注目のエリア。ありきたりな観光ではなく、ちょっとトガったパリジャンライフを体験したい人におすすめです。

<DATA>
Mama Shelter
住所:109, rue de Bagnolet 75020 Paris(Googleマップ
TEL:01 43 48 48 48
アクセス:Alexandre Dumas(メトロ2)、Maraîchers(メトロ9)それぞれから徒歩10分
客室数:172
料金:89ユーロ~
 

パリのアパルトマン(アパート)

アパート
自分の家のように過ごせるのがアパルトマンの魅力

アパルトマン(アパート)を借りて、旅行中でも自分の部屋のようにリラックスして自由な時間を過ごす……ガイド個人的にイチオシの宿泊スタイルです。マルシェで買ってきた食材を料理したりと暮らすように過ごせるし、何よりもリーズナブルなので、1週間以上の滞在には特におすすめです。ご紹介する物件は全て日本人が対応しているので、初めてでも安心して利用できる所ばかりです。
 

アパルトマン1 クックー・パリ・ネット

クックー
若者に人気の20区でパリライフを満喫
若いパリジャンに人気の20区にあるアパルトマン。日本人の大家さんは外国在住ですが、別の日本人スタッフが対応してくれます。

1LDKで約40平米あるお部屋は、日当りも良く、広々としています。パソコンやインターネット接続の環境も整っていて、日本の固定電話への通話も無料。大家さんが作成したファイルに、近所にあるコインランドリーの使い方などが写真つきで詳しく載っていて、生活面での不安も解消してくれます。

中心からは離れていますが、アパルトマン周辺にはマルシェや商店街があり、若い人が集まるカフェも多いので、パリのリアルライフが体験できます。

<DATA>
COUCOU-PARIS.NET
住所:rue de Rénion 75020 Paris(地図
アクセス:Alexandre Dumas(メトロ2)、Buzenval / Maraîchers(メトロ9)それぞれから徒歩5分
料金:6,500円~

アパルトマン2 パリ・シェ・モア

parischezmoi

市内に20もの物件がある

パリ・シェ・モアは日本に本社を持つ会社が運営しているアパルトマンで、物件数はパリ市内に20件、30部屋ほどと豊富。マレやセーヌ川沿いなど観光地に近い中心地に物件が多いのが特徴で、料金は全体的にホテルよりリーズナブルです。

どのアパルトマンも清掃が行き届いてとても清潔。対応してくれるスタッフさんも皆さん感じがよく、困った事があったら気軽に相談できます。

テレビやWi-Fiはもちろんのこと、湯沸かしケトルやレンジ、炊飯器、洗濯機など設備も揃っていて、まさに暮らすように住めるような配慮がされています(設備は物件によるので要事前確認)。

<DATA>
Paris Chez Moi
料金:57ユーロ~(3泊~)

※ 2015年に起きた同時多発テロをきっかけに、そして現在は燃料課税に端を発した毎週土曜日の政府への抗議活動(デモ)により、パリは依然として厳戒態勢が敷かれています。渡航前には最新情報をご確認ください。
≫≫パリの治安 旅行前に知っておきたい注意事項
 

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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