水揚げ当日に空輸！　白子（タチ）はパワーフード

スケソウダラの白子は、食べきれないので、昔は海に捨てられていたそうです。
タラコのような商品価値もなく、身のようにすり身にもならない。
おまけに日持ちもしないので、一部の加工品（たちまか）を除き、地元で食す以外は、海に捨てたり、畑の肥やしにしたそうです。それが今では航空便の出現で全国でこでも食べることが出来ます。
それは、たいへん濃厚なパワーフード！

赤い柚子ごしょうが、タチ（白子）にはよく合います

虎杖浜の前浜のスケソウダラ

虎杖浜は、日本有数の近海スケソウダラの漁場です。早朝、前浜で獲れたスケソウダラは水揚げされ、午前中にお腹がさばかれ、たらこと白子（タチ）に分けられます。タチは鮮度が落ちると、独特のにおいがしてくるので、新鮮であることは非常に重要です。

今回取り寄せたタチは、早朝水揚げされたスケソウダラから取り出したものを、空輸したものです。一般の小売店の店頭に並ぶものとは、質が違います。

これぞ薬食い

つやつやのタチ　冬の美味です

昔から、人間は自分の身体の弱い部分や、強くしたい部分の食材を食べることを、薬食い的に珍重してきました。

今考えると、かなり科学的にも根拠があることです。

最近の日本では、科学調味料や食品添加物を多用した加工食品をとることが多く、天然の素材を食べることが減り、多くの必須ミネラルが不足していると言われています。

魚の栄養素のうち、必須ミネラルやビタミン類の多くは、内臓や皮に含まれているのをご存知ですか？　白身や赤身部分を食べているだけでは、カロリーをとることは出来るでしょうが、亜鉛などのミネラルの摂取は著しく少なくなります。
必須ミネラルの摂取を考えれば、やはり、魚介類の皮や内臓部分は欠かせません。

新鮮なタチはしっかりしています

昔から日本人は鮭や鰤の皮が好きですし、卵や白子の加工品も多いです。また、胃や腸などを使った塩辛など、本当に必須ミネラルを食する知恵が豊富なのが、伝統的な日本の食です。
亜鉛などの必須ミネラル豊富な伝統食は、日本人の味覚を磨かせるだけでなく、健康でパワフルな身体の維持することにも、大いに役立つわけです。

タチはその意味で、きっと素晴らしい効能があるように感じるのは、全ての男性に共通のことだと思います。

鮮度がよいので、生臭さは少ないです。

ふたを取った時に、鼻を近づけてみても、ほとんどにおいません。また、鮮度が良いので、形もしっかりしています。

処理がよいので、血管や余分な筋はほとんど掃除されています。