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創業享保6年(1721年)の老舗菓子屋の逸品 駿河の銘菓 漆黒の黒大奴(2ページ目)

4日から5日間、平鹿昆布を炭火でじっくりと焼いて粉末にし、羊羹地に混ぜ、皮の生地が完成。昆布の風味をほんのり蓄えた皮で、北海道産小豆の木目細やかなこし餡を包み、漆黒の銘菓は出来上がる。

執筆者:萩原 章史

黒大奴の魅力

和菓子
手間が掛かった職人の仕事がこの艶を生む


和菓子
15個入り、840円。ほかに、30個入り、1680円。45個入り、2,520円。60個入り、3,360円。すべて和紙化粧箱入り、税込み価格。
黒大奴は老舗の和菓子らしく、重厚な箱に入っています。箱を開けると、きっちりとパックされた状態の黒大奴が現われます。黒大奴には保存料が含まれていませんが、水分を絞り、厳しい品質管理にしているおかげで、常温でも2週間程度もちます

海外へのお土産としてお求めになるお客様が多いのも納得です。

和菓子
甘さが控えめなので、どんどん口に運んでしまいそう
文章で説明するよりも写真をご覧になるとわかりますが、まさに黒光りする物体です。大きさは、大きな男性の親指の先くらいといえば、イメージしやすいかと思います。

甘さは控えめです。羊羹地の皮に含まれる昆布の風味が全体の味をしめています。この深い味わいは、甘いものが苦手な方でも口に合うと思います。絶妙な甘さとうまさはハードリカーにも合うものです。しっかりしているのですが、口中に残らない切れの良さが酒肴に向いています。

和菓子
お酒にも合う絶妙な味わいです
カット面をご覧になるとわかりますが、淡い小豆色のこし餡を黒い羊羹地が包み込み、芥子の実が数粒、アクセントに乗っているだけです。

製法を清水社長に伺ったのですが、秘伝なので教えられないそうです。

シンプルにして珠玉の美味。完成度が高いお菓子は美しいです。

明治後期、このお菓子を生み出した清水屋11代目の清水令蔵氏は、さぞかし洒落もんだったと思います。


取寄せ情報

清水屋


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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