老舗のゆるぎない伝統の力

和菓子
カット面からは想像できない味わい

今回ご紹介する黒大奴(くろやっこ)は、享保6年(1721年)に東海道筋の宿場町として知られる島田に創業した清水屋の看板商品です。

清水屋さんは私の生家から歩いて5分ほどの場所にある、東海道筋でも最古参クラスの老舗菓子屋です。子供の頃は老舗の意味がよくわかりませんから、『ちょっと古めかしいお菓子屋で、小さな饅頭と黒いお菓子を売っている。』程度の認識しかありませんでした。

清水屋のご主人に色々とお話を伺ったことがありますが、清水屋のお菓子は、静岡県以外では売っていないとのことです。いわば、県外不出の銘菓です。

看板商品の饅頭の由来は大変古いものです。

食通で有名な風流人 松江侯松平不眛公の「一口で食べられる大きさがいい」と助言を受け、以来、清水屋の「小まん頭」は街道一と称され、ゆるぎない地位を得たようです。
その後、第11代の清水令蔵が、日本三奇祭の『島田の帯祭り』の大奴にちなんだ『黒大奴』を明治後期に創製し、今では小まん頭と並ぶ看板商品になったそうです。

現在の清水屋の社長はもちろん、代々の社長は初代の小まん頭と、11代の黒大奴を越える商品を考案しようと、色々と挑戦するも、結局は伝統の味には勝てないそうです。

和菓子
黒大奴と書いて『くろやっこ』と読みます


さて次は、黒大奴の魅力をお伝えします>>