■お腹がゴロゴロしない牛乳
低温殺菌の牛乳で満足してはいけません。
日本にもこんな牛乳があったのです。
搾りたての牛乳を加熱しないで、そのまま瓶に詰めた無殺菌牛乳です。
『牛乳は栄養価が高く、身体に良いので飲むように・・・』と思っても、独特の乳臭さや、下腹部のゴロゴロが気になって、飲めない方も多いと思います。
ところが、今回ご紹介する『想いやり牛乳』は、何とお腹がゴロゴロしない牛乳なのです。『朝 牛乳を飲んでから通勤電車に乗っても怖くない』牛乳恐怖族には朗報です。
もちろん、味はぴか一です。自然な乳酸菌が含まれているので、冷蔵庫で保存している間に味が毎日変わり、最初のさらさらな印象から、次第にクリームが分離し、濃厚な味わいに変化します。
よく『昔の牛乳の味は違った』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、実は今の牛乳の味は、牛乳本来の味ではないのです。
戦後の日本は乳製品や肉類の価格が相対的に下がり、消費を増やしてきました。その中でも牛乳は日々の生活に浸透している商品の代表ですが、実は安く売るが為に、牛乳本来の味や栄養価を犠牲にしています。
狭い牛舎に詰め込み、必ずしも清潔とは言えない環境で牛を育て、時間が来れば搾乳し、短時間で高温殺菌する。一方で効率性追求が牛のストレスを高め、乳質そのものにも少なからず影響を与えているようです。また、牛乳そのものは加熱の為に、本来の牛乳とは味が変っているのです。
例の牛乳臭さは主に超高温(120℃ 2秒間)殺菌からくる加熱臭(こげ臭)なので、実は本当の牛乳の味ではありません。また、加熱によって様々な栄養素が壊れてしまい、子牛が飲む生のお乳とは成分がだいぶん変化しています。
いよいよ無殺菌牛乳の秘密に迫ります>>