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イタリア定番のアンティパスト シチリア風 野菜の煮込み カポナータ

夏野菜をふんだんに使ったカポナータのレシピ・作り方です。冷蔵庫でラップをかければ3日はもつ便利惣菜。今回は、伝統的なシチリア風のレシピをご紹介します。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

真夏のワンプレートごはん vol.1
@イタリアンレシピ

ワンプレートごはん。日本ではつい最近の言葉かもしれませんが、イタリアではPIATTO UNICO(ピアットウニコ)といって、一枚のお皿にすべてのお料理がのっているというものがあります。
御存知の通り、イタリアはアンティパスト、プリモピアット、セコンドピアットとお皿を分けて提供されますが、ランチタイムなどの時間がない時、バールやターボラカルダを中心にこのピアットウニコが提供されます。
この時、お皿には簡単なアンティパスト、パスタかメイン料理、そしてパンが添えられます。場合によってはサラダが添えられたりしますが、基本的には一枚のお皿にいろいろ盛られているということです。

さて、そのピアットウニコに非常に便利なアンティパスト カポナータを御紹介します。一度作れば、冷蔵庫でラップをかけて3日はOK。忙しい毎日なので、休日に野菜を切って煮込んで冷蔵庫で保存しておけば、疲れて帰ってきても、おいしくすぐに召し上がれます。

このカポナータですが、よくフランスのラタトゥィユという野菜の煮込みと混同されがちですが、イタリアのものは、オリーブ、ケイパーが入ったり、いろいろなバリエーションがあるということが特徴です。

カポナータそもそもの意味はラテン語からきており、マリネするということを総括的に言う言葉だそうです。言語は大衆食堂でよく使われていたCaupona(カウポーナ)という言葉に由来します。
そもそもはシチリア出身のお料理ですが、南イタリアを中心に、いろいろなバリエーションを備え、ナポリ風、イゾラ風(島)、トマトのカポナータ、なすのカポナータ等、素材を変えて様々なカポナータがあります。

今回はスタンダードなシチリア風のカポナータをご紹介します。


カポナータ
Caponata


【分量】4人分(作りやすい分量)
【材料】
米ナス……………
……………1個
黄ピーマン(パプリカ大)…1個
ズッキーニ……………………1/2本
セロリ…………………………1本
タマネギ………………………1/2個
黒オリーブ……………………8個
グリーンオリーブ……………8個
ケイパー………………………大さじ1杯
トマト水煮缶…………………200g(正味)
白ワインビネガー……………大さじ1杯
白ワイン………………………大さじ1杯
ニンニク………………………1/2片
EXVオリーブオイル…………大さじ2杯
ローリエ………………………1枚
塩………………………………ひとつまみ

【作り方】
1) 米ナスは、3cm程度のダイス切りにし、塩をふって40分程度おき、水気をしっかり絞り、水にさらして塩気をとり、さらに水気を切る。

2)種とわたをとった黄ピーマン、ズッキーニ、筋をとったセロリは食べやすい大きさに切る。タマネギは厚めのスライスにする。

3)フライパンに、オリーブオイル、潰したニンニク、を入れ火をつけ、香りが出たらにんにくを取り除く。

4)水気を絞ったナスを軽く揚げるように炒め、タマネギ、黄ピーマン、ズッキーニを入れ、ソテーし、白ワインビネガーを注ぎ、強火にして酸味を飛ばし、トマト潰しながらを入れ、軽く炒め、黒、グリーンオリーブ、ケイパー、ローリエを加え、塩をし、弱火で10分程度煮込む。

5)4で煮込んでいる最中、トマトの汁気がなくなってきたら、白ワインを注ぎ入れ、さらに軽く煮込み、皿に盛り、冷蔵庫で冷やし頂く。

【ポイント】
米ナスでなく、長ナスでも可。但し、15分程度塩をふっておき、必ず水気を絞ります。

トマトは完熟トマトでもOK。その際、皮を湯むきし、種を取り除いたダイス切りにして下さい。

白ワインは、煮込んでいる最中のトマトの水気によって調節して下さい。

野菜は季節の採れた野菜を使用し、場合によってはピーマンが多かったり、なすが多かったりしても美味しくいただけます。

酸味が気になる時は、砂糖を大さじ1杯加えるとまろやかになります。

冷蔵庫で冷やすと美味しくいただけますが、温かいうちでも美味しくいただけます。

冷蔵庫でラップをした状態であれば3日はもちます。

ピアットウニコに仕上げるためのカジキマグロのグリルを合わせてはいかがですか?



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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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