イタリアの食器といえば、御存知リチャード・ジノリですね。今年の2001年イタリア年において、リチャード・ジノリも多くの展示会を開催いたします。 そちらに足を向ける前に、簡単ですがジノリの歴史をご案内いたします。
1735年、リチャード・ジノリはイタリアはトスカーナに生まれました。磁器の製造を夢見たカルロ・ジノリ侯爵が、ルネサンス期のメディチ家の良き芸術を再現しようと、フィレンツェ郊外のドッチァに窯を創設したのが始まりでした。歴史辿れば1753年、イタリアではじめての硬質磁器窯として誕生したのです。代々のマエストロに受け継がれる『手仕事』の伝統を大切にしながら、3世紀に渡り、豊かでバラエティのある作品を作り出してきました。
リチャード・ジノリといえば、長きに渡り人気高い定番の「イタリアン フルーツ」ですね。こちらは、1760年頃、ある貴族がトスカーナに持っていた別荘用のテーブルセットとしてデザインされました。白地に散らされた花々とフルーツが豊かな実を結ぶトスカーナの自然は、ルネサンスの芸術家たちの、アルカディアのモデルでした。
また、イタリア都市を描いた限定商品でコレクターも多い、毎年作り続けられるイヤープレートがあります。2001年は、リチャード・ジノリ発祥の地「芸術の都」フィレンツェ。新世紀の幕開けは、町の中心に位置し13~14世紀におけるフィレンツェの富みと力の象徴である「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」がモチーフです。巨大なクーポラが印象的なドゥオーモ(大聖堂)の頂上からはフィレンツェの町のすばらしいパノラマを楽しみことができます。
さて、もっと深くリチャード・ジノリを知りたいという方は必見です。
『ジノリフェア』
4月16日まで三越日本橋本店のイタリア展の1階のメインホール(天女の像の真前)でジノリフェアを開催しています! ジノリの工場からペインターも来日し、絵付け実演を行っています。
『ジノリ美術展』
5月の20日まで滋賀県の陶芸の森陶芸館でジノリの美術品を集めた展覧会が開催されています。滋賀の後は東京、目黒の庭園美術館で展示です。今回ご用意している図録は同館の井関館長にも執筆して頂いているものです。
『ジノリ 丸の内店オープン』
この6月に待望のジノリ直営店が丸の内にオープンします!