やき麩入りだし巻き卵を、だし汁に漬けて、ふっくらジューシーに仕上げる
出し巻き卵を作るのに“浮粉”(うきこ)を使う場合があります。
浮粉とは、生麩を作る際に出るもので、片栗粉やくず粉と比べて、固める力が一番弱いでんぷんであり、出し汁と卵をまとめる役目を果たしてくれます。その浮粉の代わりに焼き麩を使ってみたら、とても美味しく、しかも ふわふわな玉子焼きが出来ました。今日は、それに、もう一手間かけて、薄味のだし汁に浸して、上等に仕上げます。明石焼き風だし巻き卵とも言えそうです。浸透圧の関係で、旨味が全体に行き渡ります。
ほどよく甘くてジューシーな絶品出し巻き卵を、おせちの仲間に加えて下さい。
(甘味を抑えたい場合は、卵焼きには砂糖を入れないで下さい。)
おせち料理集
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明石焼き風?
だし巻き卵
■使用した材料■ 4人分
・卵 ........6個
・やき麩 ........
20g
・だし汁 ........120cc
・砂糖 ............
大さじ1
・塩 ..............小さじ1/4
・酒 ............
大さじ1
浸し汁の調味料
・だし汁 ..............2カップ
・みりん ..............
大さじ2
・酒 ..............小さじ1
・塩 ..............
小さじ1/4~1/3
・しょう油 ..............小さじ1
・砂糖 ..............
大さじ1
■
作り方■
1.
まずは鰹の昆布の煮出し汁をとる。
やき麩を袋に入れてすりこ木で叩き粗く砕く。(柔らかい麩なら手でもめば簡単に砕ける。)
2.
麩をボウルに入れ、だし汁120ccを加える。
3.
ボウルに卵を割り入れ、泡だて器で、白身を切るようによくほぐし、酒、砂糖、塩を加えてよく混ぜ、焼き上がりの色が均一になるようザルでこす。
4.
(
2.)の麩を卵液に加えて混ぜる。
5.
卵焼き器を熱し、サラダ油を多めに入れて熱して油をなじませ、余分な油を捨てて、卵液を1/3ほど流し入れ、箸で大きくかき混ぜて向こう側に押しやり、空いてる所に卵液を流し入れ、卵が乾いた感じになったら、向こう側の卵を芯にして巻く。
※
出し巻き玉子の焼き方
6.
卵焼き器の隅がくっつきやすいので、その辺りに油を塗りながら、数回繰り返して巻き焼きする。
7.
巻きスに取って巻き、そのまま冷ます。
8.
浸し汁用のだし汁を火にかけ、煮立ったら、調味料を加えて一煮立ちしたら火から下ろして冷ます。
9.
卵焼きと浸し汁が、どちらも人肌以下に冷めたら、玉子焼きを8つに切って浸し、
半日から一晩おいて味を含ませる。
■ 昨日紹介したのは 【お釜で昆布巻き】