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もってのほかの菊づくし 菊ごはん/和え物

料理屋で、「言語道断を下さい」と 注文した客が居たとか居ないとか...。シャキシャキっとした歯応えが心地よい 紫色した菊は、言語道断ではなくて、“もってのほか”といいます。

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド

都会で暮らすあなたに届けたい郷愁の味 『菊花料理』 

知り合いの農家から野菜をどっさりいただきました。
もってのほか(紫の菊)・黄菊・早煮大根・薩摩芋・ずいき芋・白菜。
全部無農薬野菜。

名前の由来が、『食べてみたら、このとほかに旨かったから』とも、 『菊のご紋を食べるなんてもってのほか』 からきてるとも云われる もってのほかは、紫色の秋に採れる菊で、食用菊の王様です。

酢を少し加えた熱湯(塩は入れない)でサッとゆがいて、 酢の物、和え物、お浸しにしたり、 生のまま天ぷらや吸い物等にして食されます。 花弁が袋状になってるので、茹でてもシャキシャキした歯応えが残ります。

はじめに花びらを手で摘み取ってバラバラにするのですが、人によっては“花芯の部分は苦いので残す”そうです。  私は全部使います。母親にそう教えられましたので。
黄菊のほうが 少し苦味が強いように思います。 バラバラにした菊を、 茹でて流水にさらし、水気をギュッと絞って、小分けしてラップで包み、冷凍保存しておけば 、お正月料理に利用できて、とても重宝します。

今日は、もってのほかと、黄菊(「黄もって」とも呼ばれる)を使った郷土料理を 紹介したいと思います。 このページでは菊ご飯。菊のほのかな香りと甘味に、大根葉の塩味がマッチした、おいしい秋の混ぜご飯です。

【粗食について】
菊ごはん



材料

炊きたてごはん ・ 茹でた黄菊 ・ 大根の茎 ・ 塩 ・ ミリン ・ 酢


作り方

1.菊の花びらを摘み取る。鍋にたっぷりの湯を沸かし、酢を少々加える。菊を入れ、上下を返してサッと茹でてザルに取る。
※酢の量:湯2~2.5リットルに対して酢大さじ1杯程度

2.流水にさらして冷やし、ザルにとり、手で握ってぎゅっと絞る。ボールに入れ、ミリンと酢を少量ずつふりかけておく。

3.大根の茎は洗って、3~5ミリに切り、塩をふりかけておく。

4.(ごはんが炊けたら)菊を手で握って絞り、汁気をきる。大根の茎はザルにあけて水切りする。

5.炊きたてのごはんに、菊と大根の茎を混ぜる。

6.お茶碗に盛る。


菊の和え物は次のページで!

■ 昨日紹介したのは「バームクーヘン」 レシピはこちら!

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