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お茶碗一杯分の幸せ (5) 山形のだしの作り方

「だし」は「だっし」とも呼ばれる山形県の郷土料理。このだしの作り方・レシピをご紹介します。暑い日には、このだしをご飯に載せて、ぶっかき氷も載せて、水かけて……サイコー!

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド


「家庭菜園を始めました」
これはナスです
。 この茄子が大きくなったら、最初に作るのはだしと決めてました。 初挑戦の家庭菜園の初収穫は、茄子一個。が、一個あれば充分。
本日のお茶碗一杯の幸せは、日本最高気温保持県山形の(昭和8年7月25日に最高気温40.8度を記録して未だ破られず)、夏の郷土料理【だし】

【だしレシピ】

 

今日の一杯のご飯



何を隠そう、私がこの山形名物だしなるものの存在を知ったのは、はなまるマーケットの おめざのコーナーで、ゲストのダニエルカールさんが推薦してるのを見たのが最初でありまして、それまでは、小耳にはさんだ事すらない料理名でした。

昔、「事件記者」というNHKのドラマがありました。 (第一話が昭和33年4月放送)小学生の私にとっては、かなり真夜中の放送でしたが、 すっごく面白くて、いつも観ていました。事件記者たちがたむろする「ひさご」という名の小料理屋 が「ひさこ」っぽくていい感じで、大きくなってお店をやるとしたら名前はこれにしよう!と、密かに目論んでおりました。(小学生なのに)

何話めかで、犯人が取り調べを受けてるときの台詞に  「僕は、東北の、山形の、酒田という山奥の町で生まれ育ったので、海を知らなくて、 泳げなかった。」 そんな件が ありました。犯人は泳げない者 というのが事件を解く最大の鍵なのでした。
今更言うのもなんですが、酒田は港町です。 ま、泳げない酒田市民も沢山いるでしょうけど、生まれたての赤ん坊でない限り、 海を見たことがない市民がいるとは、到底思えないのです。 だから、東北の山形の(ここまではいいです)、新庄や天童とかにしとけば、 純粋な少女の心を傷つけずにすんだのではなかろうか、と思うのです。


で、何が言いたいのかと申しますと、ただ単に私がだしを知らなかった言い訳を、長々としてるわけです。(それが何故事件記者なのか?→ 思考回路がそこに辿り着いた。)
ようするに、このだしとは、山形だけど庄内ではなく、内陸地方の郷土料理なのです。 でもって、ダニエルカールさんの巧みな方言は山形弁であって、庄内弁ではありません。(そんなことはどうでも良い事で)  彼のおかげで、だしは我が家の夏の食卓に欠かすことの出来ない一品になりました。
それにしても、山形名物を、アメリカ人に教わるとは、お釈迦様でも、気がつくまい……。

そんな夏のお助け料理「だし」の作り方は次のページで紹介致します。


本日のお米は、 庄内産はえぬき自然乾燥米「山居米」 。女王ササニシキを追い越してしまった、山形が産んだニューヒーロー!
同じはえぬきでもこちらで紹介したものとは、 はっきり言って、比べものにならないくらい旨い!!したがって、とうぜん値段も、お高い。
次のページでだしの作り方を紹介します。 ⇒
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