毎日のお助けレシピ/料理のABC関連情報

午年だけに.... 馬勝った話

馬肉はさくら肉とも呼ばれていて、グリコーゲンを多く含み、低カロリーで美容にも良いとされています。肉は柔らかく臭みもなく、中でも馬刺しは絶品!です。

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド

馬のちから

20年ほど前になりますが、八幡町という所に「神奈備」というお店がありまして、<兄がしてたんですけど> よく手伝いに行ってました。

店の常連、ハネちゃんは、野球解説者の張本氏によく似た風貌のスポーツマンで、健啖家で、雛にも稀な ....世間でよく言う、こんな田舎に置いておくのはもったいない、、そんな人でした。(今も、たぶん、そう)

ある日、暖簾を開けて-----イトコを連れてきたよ-----
なんと、ハネちゃんが連れてきたイトコとは.... じゃじゃん!国会議員の加藤紘一氏だったからさあ大変!
町長や組長?くらいじゃびくともしない私ですが、、、
-----な、なに、に、いたしましょう、か-----
その時にご注文頂いた料理のひとつに「馬刺し」がありました。

●馬肉
当時馬肉は、毎日手に入るものではなくて、週に一度、肉卸しが配達してくれるおおきな塊、と言っても枝肉じゃなくて(馬の枝肉、想像したくないし、、 モモのあたりだったのかなあ...)その大きな塊を掃除していく訳ですが、、流石!馬肉。血管が太い太い! それを取り除いて、マグロのサクのように整え、冷凍保存した上で、 その日に使う分だけ自然解凍し、薄くスライスして、 生姜かニンニクをすりおろしたものと、せん切りした長ネギ等を添えて出すのですが、ニンニクのほうが 喜ばれましたね。

大きな塊とふとい血管がトラウマ<ウマだけに>になって、かどうか、 私は食べられなかったです。でも、好きな人にはたまらない味らしく、わざわざ遠くから、 馬刺し目当てにみえるお客様も、いらっしゃいました。
刺身にできない肉を豆腐やネギといっしょに煮るのですが、
すき焼き風の味付けに、味噌を少し加え、にんにくを効かせたのは、肉自体に特別な臭みはないものの、 なんとなく“馬肉にはニンニク”のような気がしたからです。

素顔の加藤氏は、ハネちゃん同様、 含蓄のある魅力的な方でした。総理大臣になって欲しかった。イヤ、これからでも、遅くない。(ですよね!)
馬肉を食べて馬力をつけて、故郷のためにも、日本の為にも、活躍して、いただきたい。

●百万馬力!
鉄腕アトムの主題歌を歌える方は、 ちょっと口ずさんでみてください.....
ね、10万馬力でしょ。でもね、アトムはのちに、史上最強のロボットと戦うべく、天馬博士の手によって、100万馬力に改造されたんですって、ご存知でしたか? 強力なダンプカーでもやっと1000馬力だそうですから、100万馬力なら、そのダンプの1000倍も力強いってわけです。
でもって...最後には、水爆抱えて太陽に突っ込むんですよね。アトム。

●馬勝った!
富山の友人の86歳のお祖母ちゃんは、「ごちそうさま、おいしかったよ」の代わりに、「うっしゃ(牛)負けた 馬勝った」と言うそうです。 どうも、素直においしいと言えないタチみたいで、料理の味付けが、しょっぱい時には....
「今日は、塩、安かったんか...」

●馬んごつ!ふとかぁ~
いっぽう、福岡の友人は、“大きい”を表現する時に、『馬のように』を使います。 絶対に馬より大きい物であっても
---馬んごつふとか~---
東京のビルを見て、その大きさを伝える場合、
「そんふとかこつ、うまんごたるったい」てなぐあいです。 次のページでは、馬肉レシピとお取り寄せ情報を紹介します。

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