初めて台所に立つ理由<わけ>は人それぞれで、「定年を迎えてからの趣味」「親元を離れてのひとり暮らし」「奥様が、お母様がご病気で」等々.....
ウキウキ気分の人もいれば、仕方なくの人や初めての包丁にどぎまぎしてる方もいらっしゃるでしょうね。
人の親である私は、初めて台所に立つ娘を想像してはハラハラしております。娘は母親の手元を見て育つと云いますから、たとえ手を取り教えなくとも----『お母さんはこんな時どうしてたっけな?』--と思うと、母親の手元がポッカリ浮かんで見えてくるらしいです。そこんとこに期待しているのですが、果たしてどうでしょう。。。何れにしましても、料理は楽しく!ありたいものです。その上おいしくできたなら、もう恐いものなしではありませんか。
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「工藤様からの返信」
大石寿子様
快諾していただきありがとうございます。ついでに背景を補足します。
定年後の人生を様々な分野で活躍されている人達が多いのですが料理に関して触れているホームページはごくわずかです。また「夫の定年、妻の出番」という本の中で、定年後の夫に料理を覚えさせようとして失敗した話がありました。某雑誌の定年特集号で、主婦の方が「冷蔵庫に魚があるから、焼いてくださいとメモしたのに、インスタントラーメンで済ませたよといわれるのです」との愚痴もありました。
食に淡白な人、特に和食の好きな男性にその傾向が強いようです。我々が育った時代、「食べることにとやかく言うのは」男子の恥と教育されましたから、当然のことかも。
嫌いな人に無理に薦めることは無いけど、興味を少しでも持つ人に何か参考になるものが無いかと探していましたが、これが意外にありません。「一人暮らしの為のレシピ」も拝見させていただいたのですが、これは既に料理をすることに抵抗の無い方達が対象のようですのであえてお願いした次第です。
定年後の夫婦関係もこれから変っていくと思います。
今まで定年後に必要なことの一つに、「家族の協力と理解」が挙げられていましたが、これは余りにも夫主体の話、今後は「家族との相互協力、相互理解」になっていくのでしょう。
その一つに「家事分業」があるのではと考えています。そしてなんと言っても食べることは楽しいこと、料理は楽しいこと、一つの文化ですよね。みすみすこの楽しさを知らないで済ませることも無いと思うのですが。多分まだ圧倒的少数派なんでしょう。と言うわけで、期待しています。
ではよろしく
工藤 拝
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こんな会話から生まれた『料理初心者の「はじめの一歩」』です。少しでも“料理に興味を持って下さった”皆様のお役にたてたら幸いです。
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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。