希望のハーブ、チャービル
チャービル |
姿かたちはイタリアンパセリを繊細にした感じで、その香りも上品。フランス料理では、欠かせないハーブの一つです。またチャービルは柔らかく優雅な葉と小さく可憐な花を咲かせることから、料理だけでなくアレンジメント材料としても使えるハーブです。
チャービルのデータ
チャービルの効能と利用法
チャービルにはビタミンC、カロチン、マグネシウムなどの成分が含まれています。このチャービルを抽出したティーには、利尿、消化促進、血行促進、発汗作用、血液浄化といった作用があり、飲用だけでなくスキンローションとしても使えます。フレッシュな葉をお料理に |
また、フランス料理に使われる薬味の一種「フィーヌゼルブ(パセリ、チャイブ、タラゴン、セルフィーユといったハーブをみじん切りにしたミックス)」には欠かせないハーブです。なお、加熱すると風味が飛びやすいので、調理の仕上げに加えるとよいでしょう。
収穫は、その都度茎を切り取って使います。花をつけると葉が硬くなってしまうので蕾を刈り取って収穫期間を少し延ばすか、収穫をストップして次期のために種を収穫しておきます。
チャービルを種から育てる
細長いチャービルの種 |
発芽後は葉が密植しているところを間引きながら収穫をして、株間をとっていきます。株が大きく茂ってきたら、外葉の方から収穫してお料理に利用しましょう。
小さく可憐なチャービルの花 |
なお花を咲かせてしまった場合も、「一年草だから、もうお終い」と無下に引っこ抜いたりしないようにご注意を!株元に、こぼれ種が芽を出していることがよくあります。庭植えのこぼれ種で出た芽は、このままでは霜で葉が傷んだり、枯死してしまったりするので、晩秋に根を傷めないよう大きめに掘り起こし、鉢に植え替えてあげます。その後は霜の当たらない場所に置いて管理します。
チャービルを苗から育てる
こぼれ種の芽を鉢上げして、室内で管理していたチャービル |
なお、乾燥防止と雨による土のはね返りを防ぐために、株元にマルチングを施しておくとよいでしょう。小ぶりの鉢植えを、キッチンに置いて育ててもいいですね。その場合も乾燥には要注意です。肥料はあまり必要ありません。植え付け前に元肥を施しておけば充分でしょう。
さわやかな香りと繊細な葉、そして可愛い花も楽しめるチャービルを、皆さんもぜひ楽しんでみてください!