福寿草の管理の仕方
次々に花が咲き、葉も伸び出す |
この場合の観賞時は、できるだけ日の当たる窓辺などに置いて管理します。福寿草は日光が当たると開花し、日が沈むと花が閉じる性質があります。このため、日の差さない場所では、花が開きにくくなります。また、耐寒性は強い植物ですが、凍らせないように注意しましょう。
水やりは、鉢土が乾いたらたっぷり与えます。特に花が咲いているときは、適度な水分が必要ですから、乾燥させないよう注意しましょう。ただし盆栽仕立てや化粧鉢に植えられたもので、表土に化粧砂などが敷き詰められていると、鉢土の渇き具合がよくわからない場合があります。このような時は、竹串を挿しこんで湿り具合を確かめると良いでしょう。不安な方は、土中の水分を計るインジケーターのついた「土壌水分計」も市販されています。
花が終わる頃には葉が旺盛に茂るが、これも夏には消えてしまう |
花後は、庭に植えかえて管理しても良いでしょう。その場合は、夏の間は日陰になるような場所を選んで植え付けます。また、夏に地上部が消えてしまうので、どこに植えたか分からなくなってしまわないよう、プラントマーカーをつけておきましょう。
また、正月用に作られた浅鉢の盆栽などでは、植え込みの際に根を切っている場合もあります。こういったものは花後なるべく早く庭に植えるか、根が充分張れるだけの深さがある鉢に植え替えてあげましょう。なおいずれの場合も、植え替えの際は根を傷つけないように注意します。
肥料は、花後に緩効性肥料を与えるか、花後~地上部がなくなる6月頃まで7~10日に一度の割合で1000倍に希釈した液肥を与えます。
福寿草の殖やし方
購入の際は、蕾の多いものを |
これから楽しむ方へ
これから福寿草を育ててみたいという方は、以下のポイントに注意しましょう。 まず購入時は、基本的な苗の選び方+できるだけ蕾がたくさんついているものを選びましょう。また、浅い鉢に植えられたものは根を切っている可能性があるので、深さのある鉢に植えられたものの方が長く楽しめるでしょう。次に、開花後の管理が重要です。福寿草は、根を傷めたり乾かしてしまうと、大きなダメージを受けます。この点に注意して、しっかり株を太らせれば、来年もまた花をつけてくれるでしょう。