ビタミンカラー
元気が出るビタミンカラーをお庭に!
庭をデザインする方法はいろいろとありますが、「デザインって難しそう…」という方でも気軽に楽しめるのが、テーマカラーを持たせたガーデニング。
いわゆる、白い花ばかりを集めた「ホワイトガーデン」とか、青い花を集めた「ブルーガーデン」などがこれにあたります。

そこで今回は、待ちに待った春到来の3月にふさわしいテーマカラーとして「黄色とオレンジ」のビタミンカラーをチョイス!
なんとなく元気がわいてくる、そんな黄色とオレンジ色の花にスポットを当ててみましょう。

色の持つ意味

色鉛筆
色にはそれぞれ固有のイメージや意味がある
赤い色を暖かいと、青い色を冷たいと感じるように、色にはそれぞれの持つイメージがありますよね。そしてそれは、その色を目にする人にも様々な影響をもたらします。
また、時代や地域によって差はありますが、古来より色にはそれぞれ意味づけがなされてきました。
そんな色の背景を知ることも、デザインには大いに役立つはずです。
さてそれでは今回のテーマカラーは、どんなイメージや意味を持っているのでしょう。

【黄色の持つイメージ】
おもちゃ
黄色は、おもちゃにも良く使われる色
黄色の持つイメージをキーワードにしてみると、快活、元気、楽しい、明るい、 幸福、希望といった言葉が浮かんでくると思います。
また、黄色は子どもが好む色と言われ、おもちゃにも良く使われる色です。
しかし、ポップな印象を与える黄色は、ややもすると子どもっぽくなってしまう傾向もあります。
この他、黄色は膨張色で実際よりも大きく見えることや、目を惹く色であることから、「注意」や「警告」を表す意味でも用いられます。
踏み切りの遮断機や、小学生の黄色い帽子、横断歩道の黄色い旗、工事中の標識などにも黄色が使われていますよね。
「イエローキャブ」に代表されるように、タクシーの色に用いられるのも「目立つ」という観点からです。

さて、日本では「幸福」とか「元気」といったイメージの強い黄色ですが、キリスト教では「裏切りの色(最後の晩餐の時にユダが身につけていた衣の色から)」とされていたり、国によっては「死」や「絶望」を意味するなど、ちょっと意外な一面もあるようです。

【オレンジ色の持つイメージ】
オレンジ(橙)色のイメージはというと、暖かい、喜び、元気、健康、陽気、活発と、こちらも黄色と同じようなキーワードが浮かんできますね。
オレンジ色は、赤と黄色の中間にあたる色ですから、赤と黄色の性質をあわせ持っていると言えるでしょう。
黄色よりも温かみがあるので、食欲を増進させる働きもあります。
こういったことから、オレンジ色は「家庭」とか「団欒」といったイメージも持っています。
インテリアで、リビングやダイニングにオレンジ色が使われるのもこういったイメージがあるからです。
ただし多用すると賑やかになりすぎてうるさい印象になってしまうので、その辺は注意したいところです。

カラーコーディネートのコツ

菜の花畑
一面の菜の花も美しいが…
黄色やオレンジ色は、遠くからでもパッと目を惹くインパクトのある色です。
その分使う分量を間違えると、派手なだけの印象や、賑やか過ぎてかえって落ち着かない印象を与えかねないので、注意が必要です。
また季節の風物詩で取り上げられる一面の菜の花畑やヒマワリ畑は感動的ですが、こういった毛氈花壇は広い面積があってこそ活きるもの。
一般的な家庭のガーデニングには不向きといえます。

ガーデニングでビタミンカラーを楽しむ際は、ポイントを絞ってアイキャッチ的に使うと良いでしょう。
ガーデニング用語でフォーカルポイントとも呼ばれますが、人の目を惹きつけたいところにビタミンカラーの植物をこんもりと植え付けた鉢などを置いてみてください。
その部分がパッと明るくなった気がしませんか?
これこそビタミンカラーのパワーですよね。

さて、ビタミンカラーの植物に他の色を添えるときは、華やかに見せたいのか、落ち着いた感じでまとめたいのかで添える花色が違ってきます。(下図・参照)
補色をプラス 赤をプラス
補色となる青を加えた場合、インパクトはあるが賑やかな感じにも オレンジのグラデーションとなる赤を加えた場合は、華やかな感じになる

白をプラス 白と補色をプラス
加える白の量が多くなるほど、おとなしめになる 白と補色をプラスした場合、補色がポイントになる


例えば華やかに見せたいのであれば、黄色とオレンジの補色(反対色)である紫や青を組み合わせます。
補色と組み合わせるとコントラストが強くなるので、よりインパクトを与えることができるわけです。
ただし前述したように、うっかりすると派手で落ち着きの無い印象になってしまいますから、注意が必要です。
色のグラデーションを利用して、少しぼかした感じにするのも一つの手です。
また落ち着いた感じに仕上げたい場合は、白を足していくと良いでしょう。

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