デッキ製作の手法
基礎となる束石の上に束柱が立ち、根太を渡した段階 |
大きく分けると
- 基礎となる束石を配置する段階で正確にレベル出しをして、そこに束柱を立て、※根太、床材と仕上げていく方法
- 個々の束石の水平だけを測り、束柱の長さでレベル調整をする方法
- 始めに大枠を組み、それに合わせて束柱を切り出してレベル調整する方法
どれも最大の難関はレベル出し、つまりデッキ床面が水平になるよう調整することです。下地が傾斜地など平坦でない場合、更に難度は増します。
この点でDIY初心者にお勧めするのは、手法3.の大枠から基礎⇒束柱⇒根太と進めていく方法です。
また、最近は簡単にウッドデッキが作れるキットも販売されています。
設置面が平坦な場合は安価に簡単に作ることができるという利点がありますが、商品によっては耐久性に難点があるものも…。こういった場合は、木材保護塗装などを施せば、ある程度耐久年数が伸びるでしょう。
デッキ製作は、「こうしなくてはならない」といった決まりはありません。
自分が作りやすいように工夫しましょう。
※根太とは、床板を支える部材のこと。
デッキ製作に必要なDIY技術と心得
「ボルトを締めるだけの簡単施工」といったキットと違い、これから作ろうとしているデッキにはもう少しDIYの技術が必要です。といっても大半は電動工具の力を借りることが多くなるので、最低限自分で鋸が引けて、釘が打てる…技術家庭科で習った程度のことができればOKでしょう。
「キチンときれいなものを作りたい」というのであれば、カンナ掛けとかノミが扱えれば、尚良いでしょう。
いずれにしても、「自分で作ることが楽しい」のでなければ、プロに頼んだ方が無難です。それなりに値は張りますが、やはりプロの方がきれいに仕上がるでしょうから…。
多少仕上がりが雑でも、見栄えがイマイチでも、「自分で作ったんだ」という達成感・充実感がDIYの醍醐味です。
始めのうちは、電動ノコもドリルの扱いもうまくいかないかもしれません。
でも木材を一本切るごとに、釘を一本打ち込むごとに腕は上がっていくことでしょう。
失敗を恐れていては始まりません。
さあ、いざホームセンターへ!…と、その前に次項から事前に準備しておきたいものをご紹介しましょう。
設計図を作る
我が家のデッキ設計図。実物はかなり違う物になってしまったが…。 |
それでもやはり、設計図は必要です。
庭のどの位置にどのくらいの大きさで作るのかが判っていなくてはお話になりませんし、次項で揃える材料を把握するためにも必要になってくるからです。
設計図を作ることにより、デッキの形をどうするか、フェンスは立てるのか、立てる場合は束柱から一体にするのかそれとも後付けにするのか…など、頭の中のぼんやりしたイメージが明確なものとなります。
厳密な設計図ではなくても、最低限ウッドデッキのサイズと配置がわかる程度のものは作っておきましょう。
設計図は、市販の方眼紙に10分の1~20分の1くらいの縮尺で良いでしょう。
このとき、床材も同縮尺で書き込んでおくと、材料を揃えるときの目安となります。
また、ウッドデッキの場合は、床の下に支えとなる束柱や根太が入ります。
これも違う色で書き込んでおきましょう。
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