もしも、時既に遅しで、雪に降られてしまったら…。
あきらめないで、前述の通り移動できるものは全て避難させます。
よほど耐寒性のない植物以外は、ちょっと雪にあたったくらいですぐに死んだりはしませんから、なるべくはやく対処します。
コニファーも同様に、枝をまとめておくだけでも違います。
※画像は、支柱を立ててビニタイで粗く絡げ、枝葉をまとめたコニファー。
雪で枝葉が開くことが無い。
「どうせ、すぐに融けるでしょう」と高をくくっていて、後で泣きを見ないためにも、速攻で対処です。
大きな庭木に積もった雪は、無理に落とそうとして枝を折ったりしないよう注意します。
庭箒や竹竿などで、積もった雪を少しずつ払いましょう。
それから言わずもがなのことですが、積もった雪を早く融かそうと道路に撒く融雪剤を庭に撒く…などということはしないでくださいね。
最近は「環境に優しい」と書かれたものも多くなりましたが、主に塩化ナトリュウムや塩化カリュウム、その他の化学合剤が多いので注意が必要です。
庭の雪を融かしたいなら、「くん炭」を使いましょう。こちらは土壌改良にも使われるものなので安全です。
また、スコップで雪かきをして、うっかり雪と一緒に植物まで片付けてしまわないように注意します。
雪が融けたら、植物に痛みが無いか一鉢一鉢点検しましょう。縮れた葉っぱなどは、カットして整理します。
枝折れした庭木は、剪定バサミなどで折れた箇所をきれいに切りなおし、大きな切り口には癒合剤を塗っておきます。
雪のイメージは、「ロマンチック」とか「美しい」ものとして捉えられがちですが、時にそれは「死をもたらすこともある」ということを忘れてはいけません。
大切な植物たちを「雪の女王」に捧げてしまわないよう、常に備えを大切にしたいですね。
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