※国の天然記念物「石割桜」も幹にはコモが巻かれ、
雪の重みで枝が折れないように無数の縄で雪吊りが施されています
しかし、関東地方など滅多に積雪することのない地域では、そのような備えも無く、突然の雪に交通機関はマヒし、転倒者続出、植木は台無し…といったことがあるようですね。
そんな突然の雪から庭の植物たちを守るには、どうしたらよいのでしょう?
まずは、「予防」が一番です。普段から天気予報はコマメにチェックし、「冷え込むでしょう」、「雨から雪にかわるでしょう」といった情報には敏感に対応しましょう。
「明日は雪になりそう!」そんなときは、鉢植え、コンテナ類は軒下にまとめて避難させて、ダンボールなどで囲いをします。もっと簡単なのは、大きいダンボール箱やトロ箱の中に鉢を入れて軒下におく方法です。
注意したいのは、軒から積もった雪や雨だれが落ちてこない場所に避難させること。避難させたつもりが、軒から半分凍った雪が落ちてきて、グシャリ!ということも有りうるのですから…。
コンテナ植えのように移動できない庭木に関してですが、スカイロケットのような直立するコニファー類は、雪で枝がしなって姿が乱れやすいものです。積もるような雪になると、重みで枝折れすることもあるので対処しておきたい植物です。
といっても、特別な道具は必要ありません。園芸用の不織布、麻紐か結束紐(ビニタイ)、支柱があればOKです。コニファーの脇に支柱を立てて、不織布でくるみ、麻紐などでクルクルと粗く絡げるだけです。これで雪に降られても、枝が開いたりすることはありません。
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