for デザイン　ガーデナーの本棚 Vol.3

私がガーデニングをはじめた頃は、世はまさに「ガーデニングブーム」と呼ばれ、書店にもガーデニングに関する本が増えてきたあたりです。最初のうちは植物の育て方など、基本的なノウハウが書かれた本を選んで購入していました。

そんな私が初めて「庭のデザイン」を意識して購入したのがこの本。
主婦の友社の「イギリス人ガーデナーに学ぶ　小さな庭づくり（1998年発行・本体1400円）」です。
この本は、英国大使公邸のガーデンアドバイザーなどを務めたラッセル・イエッツさんが、雑誌「プラスワン」ガーデンモニターのお庭をイングリッシュガーデンに作り上げていく過程を載せたものです。
レッスン1の『庭のデザインを考えよう』ではデザインの進め方を学びます。それをもとにモニターのお庭から、実際のプラン、菜園のあるプラン、ウッドデッキと池のあるプラン、北側に面した庭のプランのデザイン例を紹介しています。その後はプランに沿った庭づくりの仕方が掲載されていて、いわば「入門編」といった感じです。

2000年に、続編とも言える「イギリス人ガーデナーに学ぶ　小さな庭のプラン（本体1500円）」が発行されています。こちらは『ラッセルさんのガーデンデザイン講座』とサブタイトルがついているように、よりデザインの仕方に要をおいたものとなっています。
ケーススタディでは、6軒のお宅の庭をそれぞれのケースに応じてデザインしていく、といった内容。一軒ごとに庭のプランのポイントが表にまとめられているのが、とても参考になります。
レッスンでは、実際に自分の庭のプランをたてていきます。庭は、ステップ1～ステップ4と順を追ってプランニング。デザインのポイント解説あり、庭づくりの基本作業あり、巻末にはお手本となるイギリスの名庭園の紹介も…と、充実した内容となっています。

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