前ページで種蒔きから作れる野菜を並べてみましたが、その中でもイチオシ野菜の栽培ポイントをご紹介しましょう。
■小松菜
春~秋まで種蒔きでき、ほぼ一年中収穫できるという、家庭菜園の優等生です。特に秋まきは、品質の良いものが収穫できます。記事冒頭のように土作りを済ませ、まき床に10~15cm間隔にすじまきし、薄く覆土します。順次2回ほど間引きをし、化成肥料で追肥を施します。草丈15~20cmで収穫できます。秋まきは種蒔きから収穫まで2ヶ月くらいかかります。霜が降りる地域では不織布などで霜よけします。
■シュンギク(キクナ)
家庭菜園には葉を摘み取って使う「中葉シュンギク」が適しています。9月と3月が種蒔き適期ですが、初心者には秋まきの方が簡単です。土作りを済ませたまき床にすじまきし、ごく薄く覆土。順次間引きし、本葉7、8枚で株間10~15cmくらいにします。間引き後は化成肥料を与えます。草丈15~20cmで収穫できます。秋まきは、上部の新芽部分を摘み取って使います。種蒔きから収穫まで40~50日。間引いた葉も食べられ、長く楽しめます。霜が降りる地域では不織布などで霜よけします。
■小カブ
家庭菜園の根菜というとラディッシュ(ハツカダイコン)が手軽ですが、お料理での利用範囲を考えて、今回は小カブをピックアップ。小カブは直径4~5cmで収穫するカブで、葉茎も利用できます。9~10月が種蒔き適期。土作りを済ませたまき床に種をすじまき、またはばらまきします。本葉が2、3枚のときと5、6枚のときと間引きし、最終的には株間10cmくらいにします。間引き後は液肥を施します。
種蒔きから収穫まで50日くらい。あまり長くおくと、スが入ることがあるので注意します。
ワケギ・アサツキと上記の野菜たちは、プランターでも栽培できます。自家製の小カブの漬物、シュンギクは鍋物に、ワケギは毎日の薬味にと、既に頭の中は食べるほうに向かっています。
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