同じように立ち並んでいる街並みをながめてみると、一見幸せそうに見えていても、抱えている悩みの形は人それぞれ、多種多様なようです。
新生活での心配事は人間関係
よき隣人に恵まれてすくすくと育ってほしいのに。 |
【ケース1】謝ったらそれで終わりですか?
閑静な住宅街に住むM さん。悩みは自分の家族でなく、お隣に住む元気な男の子。「お隣のお子さんは、友達と家の前の道でサッカーや野球をして遊んでいます。子供の元気な声はいいのですが、道が狭いため遊んでいるボールがうちの敷地内に飛びこんでくるのです。そのボールは丹精込めて育てている花を何度直撃したことか。
以前お母さんが謝りに来てくださったこともあるのですが、その後も道端でのボール遊びをやめるわけでもなく、相変わらず花はボールの被害を受け続けています。
『謝ったのは、とりあえずの格好だけなの?』と解せない気持ちでいっぱいです。改めてお話をしたいと思っているのですが、言っても何の改善もされないのでは? そうすると、人間関係はこじれるし、こちらはますますイライラが募りそうで怖い気もしています」
【ケース2】蚊が大量発生!
間接的な被害なのですが……、というのは郊外に住むNさん。悩みは荒れ放題である隣の裏庭のこと。「お隣に住まれている方はかなりの高齢者。もちろん仕方ないとは分かっているのですが、その方の庭の木々が伸び放題で、ジャングル状態なのです。しかも枝はうちの庭にまで押し寄せ、毛虫を落としていきます。
さらに困ることが、夏場になると発生する大量の蚊です。庭に出ることができず、ガーデン用のテーブルセットは4年たった今も、1度も使われることなく色あせてしまいました」
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