前回の「見積り料金のからくり~引越業界裏事情(1)」で普段知ることのない業界の裏事情を語ってくださった引越し仙人さん。好評につき今回は引越し作業編。またまた業界裏事情、作業員の胸のうちをこっそり教えていただきました。

引越し作業のカギを握る作業「リーダー」


引越し、仙人
今回も興味深いお話をしてくださった「引越し仙人」さん。業界の裏事情が満載です。
ガイド:前回に引き続き業界の裏事情をお聞かせいただければと思います。今回お伺いしたいのが引越し作業について。

ところで引越し作業と言えば多くの依頼者は「当日の作業員はどんな人が来るのかしら?アルバイトは、いやだわ!」と感じているようですが。

引越し仙人:そうですね。でもちょっと誤解して欲しくないのは、働きの悪いヤツ=アルバイトと思っている方が多いようですが、雇用体系が「アルバイト」でも一概に働きが悪いとは言えないんですよ。結構「すごいヤツ」もいるものです。その一方、経験が浅く「自分で考えて行動する」ことに慣れていない新人アルバイトが多く存在するのも事実ですが……。

ガイド:自分で考えて行動できない? では、新人さんでもリーダーの方が上手く指示を出してあげると、問題なく働けるということが言えるのでしょうか?

引越し仙人:そうですね、たとえ「自分で考えて行動できない」人達でも、当日のリーダーの指示が的確だったり、事前に作業講習を受けていたりすると事故率がかなり低減することは間違いありません。また、無理をさせない様に段取りをすれば「問題なく」作業が終わることも多いです。「当日の作業員次第で引越しが決まる」と一般的に思われがちですが、「当日のリーダー次第で」というのが的確かと思います。

ガイド:では、仮に引越し仙人さんが新人さんと作業する場合は、どういった点に注意されますか?

引越し仙人:「声かけ」と「無理をさせない」事ですね。新人作業員と大きな家具を運ぶ場合、段差などでバランスを崩さないように段差の前で一時停止したり「段差1段降りま~す」など声をかけて踏ん張らせます。普段は2個重ねて運ぶダンボールも新人がいるときは1個ずつ運ばせます。

引越し最大の難所は室内階段


引越し、階段
普段使い慣れている階段でさえ足を踏み外すこともあるのに、まして荷物を運ぶとなると……。「気をつけてくださいね~」
ガイド:新人にはさせたくないなあ、と思う作業はありますか?

引越し仙人:それは大物家具類を室内階段で搬出入することです。新築でしかも台所が2階にあるとなると、きっと「オレがやる~」と飛んで行くでしょうね。”室内の階段”ここは鬼門。最も技術を要する場所なんです。

ガイド:な~るほど。そういえばガイド宅も大きな家具が室内階段を曲がりきれず、見事に壁に激突しました。まあ自分のことはさておき……。事故率の高い、要注意の場所だったのですね。

引越し仙人:はい、緊張する箇所です。ですからベテランの作業員が「この階段を使って2階に家具を搬入することはできません」と言えばそれを素直に聞き入れてもらえるとありがたいです。そうでないと実演つきで困難な状況を解説しなければなりません。(笑)

ガイド:ガイドも反省しました。つい「できるんじゃないですか?」なんて軽々しく言ってしまうたちなので……。荷物の破損を避けるようお互いが譲り合わなければ、ですね!

引越し仙人:プロの意見としてもう少し尊重してあげると良いコミュニケーションがとれると思います。

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