一人暮らし/一人暮らしの食生活

ひとりご飯は、食中毒に気をつけて

高温多湿の日本の夏。一人暮らしにとっては作り置きや買い置きが便利ですが、この季節は食中毒が気になります。食事や料理のときに心がけておきたい注意点をお届けします。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

食中毒
買い置き、作り置きをすることが多い一人暮らしですが、夏はちょっと注意が必要です。食中毒の対策についてお届けします。
高温多湿の日本の夏は、食中毒にもっとも気をつけたい季節。旅行や遊びに何かと物入りなので、頑張って自炊をしている人も多いかもしれませんが、食品の保存や調理にはいつも以上に気を配る必要があります。

「モッタイナイし、これくらい大丈夫」なんて食べたもので、お腹がアイタタタ…。楽しい約束がパーになってしまうだけならいざ知らず、一人暮らしで食中毒になんてなると、心細いし、しんどいし。おそらく私の経験からすると、食べても飲んでも苦しくて、ゆっくり休む間もなくトイレに駆け込まなきゃならない食中毒は、かかってしまうと風邪よりも大変なのでは…!? そんなツライ食中毒にかからないために、食事や料理の際に心がけたい注意点をお届けします。

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■ 賞味期限の切れた卵、あなたなら食べる?
■ 夏に起こりやすい細菌性の食中毒
■ 食中毒を防ぐための7つの注意点


賞味期限の切れた卵、あなたなら食べる?

賞味期限の切れた卵、あなたなら食べる?
ガイド記事『一人暮らしの食事事情 調査編2』の中で、「賞味期限が過ぎた卵があります。あなたならどうしますか?」というアンケートをご紹介したことがあります。その結果は「2~3日なら食べます」が4割。確かに賞味期限というのは、「美味しく食べられる期限」なので、数日過ぎたからといって、いきなり悪くなったりしているわけではありませんが、食品の性質や時期によっても変わってきますので、一概に「たった一日だから大丈夫!」とは言い切れないのが怖いところ。

特に、この季節は短時間でも暑いところに置きっぱなしにしていたり、生ものを触った手で直接触れたりすることで、賞味期限内のものでも悪くなっている可能性が少なくありません。私自身もそうなのでエラそうなことをいうのは気が引けるのですが、一人暮らしをしていると、「せっかく買ったのにモッタイナイ」とつい無謀な(?)チャレンジを働いてしまいがち。でも、この時期だけはいつもより注意を払い、賞味期限や消費期限にも注目をするように心がけたいものです。

なお、消費期限というのは、品質の劣化が早い食品に用いられており、安全に食べられる期限ですので、この期間に食べきるのが基本。また、卵の賞味期限は生食で食べる場合を示しており、加熱すれば、賞味期限後も食べることができます。ただし、冷蔵庫に保管し、できるだけ早めに使い切りましょう。

夏に起こりやすい細菌性の食中毒

刺身
さっぱりとしたものが食べたくなる夏。奮発してお刺身を買うこともあるかもしれませんが、早めに食べきりましょう。残ってしまったら、そのまま食べるのはNG。加熱調理をおすすめします。
ちなみに、食中毒というのは、食べ物や飲み物を摂ったことで引き起こされる下痢やおう吐、発熱などの症状をいいます。気温や湿度が高い夏は、食品についた細菌が一気に繁殖するため、細菌性の食中毒が起こりやすくなります。

でも、案外知られていないのは、食中毒が腐った食べ物を食べたときだけに起こるわけではないということ。例えば、毒キノコを食べて体調を崩すのも食中毒のひとつ。冬に多いノロウイルスもそう。食中毒は特に夏場は注意する必要がありますが、夏だけに起こるものではありませんので、ご注意を。最近は冬場でも室内が温かいため、細菌性の食中毒も少なくないんだとか。


次のページでは、基本的な食中毒を防ぐための対策について紹介します。ニオイや見た目だけじゃわからないから怖いんですよ~。>>次のページへ
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