一人暮らし/一人暮らしの生活費・貯蓄術

一人暮らしの家計簿、1ヶ月How Much?(3ページ目)

この春から一人暮らしをスタートさせたあなた、初めてのお金のやりくりに困っていませんか。そこで今回は、新社会人と学生をイメージして、一ヶ月間の家計簿を紹介します。現実の厳しさに目が覚めるかも!?

河野 真希

執筆者:河野 真希

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一人暮らしの家計簿その2 ― 学生編

アルバイト
一人暮らしの学生さんはアルバイトなしではお財布が厳しいかもしれません。ただし、学生の本分である学業がおろそかにならないように気をつけて。
全国大学生活協同組合連合会が昨年行った調査によると、一人暮らしをする学生の親からの仕送り額は月平均79,930円となっています。その他、奨学金やアルバイトを含めた平均収入は134,260円。この学生の平均収入を基に、一ヶ月のお金の使い方を考えてみましょう。

● 収入
仕送り 80,000円
奨学金 30,000円
アルバイト 20,000円
合計 130,000円


住んでいる地域にもよりますが、一人暮らしをしている学生は奨学金やアルバイトで補わないと、家賃や光熱費、食費など最低限の生活をするだけでも厳しいようです。

勉強が本分である学生にとって収入を増やすことは難しいので、家賃の安い物件や学生寮・学生会館などを探すなど、固定費の部分を初めから押さえる必要があります。風呂やトイレの設備が共同であったり、門限や外泊の制限があったりして不便もあるかもしれませんが、自分の稼いだお金だけで生活できるようになるまではちょっと我慢も必要です。

● 支出

○…固定費  △…変動費

家賃 55,000円 学校から離れることで家賃が安くなることがあっても、その分交通費がかかってしまうこともあるので注意。食事つきの学生寮や学生会館、下宿などを検討してみるのもおすすめです。
電気代 3,500円 節約しにくい部分ですが、冷暖房を我慢したり、友達の家で過ごして光熱費を抑えたりするなど、若くて健康な学生さんならではの節約術もアリかも!?
ガス代 2,000円
水道代 2,000円
食費 20,000円 インスタントや冷凍食品などで安く食いつなぐこともできますが、健康のためにはできるだけ自炊をするのがおすすめです。上手に食材を使いまわせれば、節約にもつながります。まかない付きの飲食店のアルバイトで食費を浮かせる手も。
交際費 15,000円 学生生活では友達との付き合いやサークル活動も楽しみたいもの。かといって、遊びすぎには要注意。
交通費 5,000円 学校までの定期代や、その他移動にかかる費用です。
携帯電話代 4,000円 学生の場合、携帯電話が通じる場所であれば、固定電話を引く必要性はありませんが、寂しさで長電話をしないように気をつけて。
日用用品費 5,000円 洗濯・清掃用品など、意外とお金がかかります。
教材費 5,000円 学生の本分である学業のテキストや文具などを購入するためのお金は用意しておきましょう。
貯蓄 10,000円 万が一の病気や怪我のため、旅行などで一度にお金が必要になったときのため、将来的に奨学金を返済するためなどに、学生であっても貯蓄をする意識は持っておくことをおすすめします。
  合計 126,500円 収入との差額は、3,500円。


社会人一年生と同様、ちょっと油断して使いすぎれば赤字になってしまうギリギリの家計簿です。新入生のうちは先輩に奢ってもらえたり、まだそれほど付き合いもなくお金がかからないこともありますが、そのうち友人が増えてくると、楽しい誘惑もたくさん。気がついたらお財布がスッカラカン…ということのないようにお気をつけて。

また、学生だから貯金をしなくてもいいと思うかもしれませんが、急にお金が大きく必要になることもあります。例えば、夏休みに友人たちと海外旅行に行く話が持ち上がっても、「自分だけがお金がなくて参加できない!」なんてことも。いざというときに困らないよう、ある程度のお金はきちんと貯めておきましょう。

これまで育ててくれた両親への感謝の気持ちを忘れずに

プレゼント
あまり多くない初任給からの出費は痛いかもしれませんが、本当に気持ちだけ、ささやかなものでいいので、ご両親にプレゼントを届けてみませんか。
初めての一人暮らし。自分ひとりで生活をし、限られたお金の中でやりくりをしてみると、お金の有難みを改めて感じることが多くなると思います。それと同時に、これまで育ててくれたご両親への感謝の気持ちを強く感じた人もいるでしょう。

生活すれば、お金がかかります。お金を稼ぐことは、決して簡単なことではありません。今まで食べるに困らない生活ができることやお金を支払ってもらうことを当たり前のように思っていたかもしれませんが、一人暮らしをすると、ご両親があなたにどれだけのお金をかけ、ここまで育ててきてくれたのか、それがどれだけ大変なことか、以前より現実感をもって理解できるのではないでしょうか。

家族に感謝の気持ちを伝えるのはなかなか照れくさいことですが、何か機会があれば、「ありがとう」の言葉を伝えてみてください。また、初任給をもらった社会人一年生は、小さなものでいいので、その中からご両親に贈り物をしてみてはいかがでしょうか。



一人暮らしのお金のやりくりは慣れてくればそれほど難しいことではないかもしれませんが、最初はお金が足りないのではと不安になったり、使いすぎて苦労したりするものです。失敗は成功の始まりとは言いますが、最初から給料日前に泣く羽目に陥らないよう、引き締め気味でいきましょう。

節約のためには3ヶ月でいいので、家計簿をつけてみるのがおすすめです。でも、どうしても続けられない人のために家計簿なしでもお金の流れが把握できる方法をガイド記事『家計簿ナシで減らすムダなお金』で紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

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