イチオシレシピを教えてください。
ケンタロウさん曰く、「一人で食べるのが寂しくてもいいじゃない」「何品も揃ってなくたっていいじゃない」。そんな気取らず飾らずのケンタロウさんだからこそ、とにかく“旨い!”料理が作れるのかもしれません。写真は『混ぜごはんののり包み』。 |
フライパンで具材を煮て、煮汁を飛ばしたところで火を止めて、ご飯を入れて、そのフライパンの中で混ぜてしまう。普通は混ぜごはんを作るときってボウルを使うんですが、それだとごはんがべたっとくっついて、あとで片付けるのも面倒なんですよね。でも、これならフライパンに残った熱でくっつきにくいし、ムラなく混ざるし、ボウルも汚さなくてすむんですよ。一石三鳥!?
今回ケンタロウさんにお願いしたのは、テレビなどでも活躍する有名な料理研究家であることはもちろん、ご自身が一人暮らしをしていて、一人暮らしでは買わない食材や持っていない調理器具などをよくわかっていらっしゃるから。そして、何より美味しい。ケンタロウさん目当てで、この本を買ってくださる方も多いんですよ。
たくさんの料理が載っていますが、これは撮影後どうするんですか?
この日の取材はオレンジページ編集部にお邪魔して行ったのですが、その最中にも奥のキッチンからは何かを煮込むような美味しそうな匂いが漂ってきていましたよ。写真は『スパゲティナポリタン』。 |
ちなみに、オレンジページの社内には、冷蔵庫やコンロを備えた本格的なキッチンがあるんです。料理の試作をしたり、掲載前にそのレシピの作り方できちんと作れるか確認したり。で、そこで作った料理もみんなに提供されるので、会社にいると、食べる物には困らないんです(笑)。
「自炊をしたいけれど、仕事が忙しくて…」という人が生活に料理を上手に取り入れる方法は?
健康や節約などメリットも多い自炊。まずはできることから始めてみましょう。写真は『レタスのシーザーサラダ』。 |
仕事などの都合でどうしても外食が続いてしまう人もいると思いますが、忙しいときに外食すること自体は仕方のないこと。三食自炊ができれば理想ですが、それはなかなか難しいことです。
例えば、朝食だけは自炊をする、週末はできるだけ野菜を多く使った料理を作る、今週は外食が続いたから週末は胃を休めるなど。毎食ごとにカロリーや栄養を考えるのではなく、3日でも1週間でもいいので、自分ができる範囲のスパンで最終的にバランスが摂れているようにすれば、自然と健康に気を配った食事になりますよ。
次のページでは、おすすめ調理器具やレシピ本について聞いてみました。初めての一人暮らしさんへのアドバイスも。>>次のページへ