初めての一人暮らし。早速、自分だけの城となる部屋探しから始めたいところですが、その前に…、まずは自分の希望する部屋の条件を考えておくことが大切です。
実は、私、初めての部屋探しでは「行ってしまえば何とかなる!」と何も考えず、いきなり不動産会社に足を運んでしまい、そこで「条件とは何か」といったことを一から教わることとなってしまいました。結果的にはいい部屋が見つけられたものの時間や手間などを考えると、やはり自分なりの条件をまとめてから行くべきだったと反省。
そこで、これから部屋探しをする人が私の二の舞にならないよう、部屋探しにおいて考慮すべき条件やチェックすべきポイントなどをまとめました。自分の希望にかなう部屋を見つけるためにも、まずはここで確認してください。
また、間取図の見方や契約までの流れなど、その他の部屋探しの情報は、「不動産会社と上手に付き合おう」「賃貸広告・間取図の見方を知ろう」「部屋の下見に行ってみよう」「賃貸契約の流れと注意点を知ろう」にも紹介していますので、併せてご覧ください。
これだけは考えておこう。4つの条件
自分の生活やこだわりに関係なく、部屋を探すときには最低限決めておきたい目安となるのが、この4つの条件です。要チェック!■ 家賃
家賃は、管理費や共益費などを含めて、手取り月収の三分の一が目安となります。例えば、手取りが20万円の人ならば6~7万円程度とするのが妥当です。ただし、手取りが少ない場合は家賃を三分の一とすると、生活費に余裕がなくなってしまう場合もあります。自分が一ヵ月いくらくらいで生活できるかを把握し、家賃の希望額を決めることが必要です。
立地のよさや設備の充実、日当たりなど、よりよい条件を求めれば、当然家賃も高くなります。希望する家賃内に抑えられるように、その他の条件に優先順位をつけていく必要があります。
■ 立地
どの沿線・駅に住むのか、駅からの距離はどのくらいなのかによって、家賃に違いが出てきます。乗り換え路線の多い線や駅、急行の止まる駅は高く、また駅から徒歩15分以上かかる、バスを利用するといった場合は安くなります。どの駅、地域、沿線に住みたいのか、ある程度目星をつけてから、不動産会社へ行くことをおすすめします。
沿線・駅ごとの家賃の相場はインターネットや不動産情報誌などでも調べることができます。ただし、いくら家賃が安いからといって、学校や職場といった目的地から遠く離れすぎていると、通うのが大変であるのと同時に交通費も高くなって、かえって損をしてしまうこともあるので、注意しましょう。
■ 間取り・広さ
一人暮らしの部屋として一般的なのは、ワンルーム・1K・1DKといった間取り。占有面積の平均は25m2前後です。ワンルームは廊下か室内にキッチンが、1K・1DKは部屋とは別にキッチンがあり、それが6畳以上の場合は1DKと呼ばれています。部屋が広ければ広いほど、家賃も当然高くなります。
また、ユニットバスではなく、バス・トイレ別の部屋も家賃が高くなる要因のひとつです。
他に、物が多い人は、クローゼット・押入などの収納スペースの広さも重視しましょう。洗濯機を置くスペースがどこにあるかも、間取りに関して考えておきたいポイントです。特に女性の場合、玄関先など誰もが入ってこられる場所は防犯的に不安なので、できれば室内かベランダが望ましいでしょう。
■ 入居時期
いつから入居したいかをはっきりさせておいた方が、不動産会社も部屋を探しやすくなります。「気に入った部屋が見つかったときに」と曖昧な条件では後回しにされてしまうことも。
新年度からの新生活の場合は、遅くとも入学式や初出勤の2~3日前、できれば1週間前には入居できるようにしておきたいものです。住み替えをする人も、現在の部屋を出る1週間程度前に入居できることを条件に挙げておくと安心です。
次のページでは、その他こだわりの条件について紹介します。建物の種別や築年数、日当たりなどはぜひ考えておきたポイント!>>次のページへ