入学式・卒業式の親の服装、着こなしポイントは?
入学式・卒業式の親の服装とは
卒業式・入学式の保護者の服装は洋服がほとんど、またその中でも8割方が、ブラックフォーマル姿だそうです。洋服は無難に着こなせ、また明るい色のワンピースやスーツなどは、他にも着る機会があり重宝します。 でも思い切って和服スタイルに挑戦されてみても!今回は卒業式・入学式の和服・洋服の着こなしのポイントをまとめてみましたのでご参考に!
和服といっても色々……入学式・卒業式にはどんなものが良い?
■訪問着略礼装の社交着として一般的。古典的なものから豪華な絵柄、モダンな抽象柄とさまざまな種類があります。付け下げや小紋に比べ少し派手になりがちなので、20~30代前半のヤングミセス向き。
■付け下げ
訪問着より染める工程を簡略にしたもの。模様が少ないので華やかさに欠け、少々地味。訪問着より略式。お出かけからパーティまで広範囲に着られます。卒業式・入学式には最適。
■色無地
慶弔どちらにも着ることができますが、両用で使うなら光沢の少ない布地で、明るい色を避けること。一つ紋か三つ紋がついていると改まった席でも通用します。帯を変えるだけで、いくとおりにも着られます。もちろん卒業式・入学式にも。
■小紋
染めの代表的なもので、総柄の細かい模様の着物のこと。着物全体に同じ模様が繰り返されているのが特徴。ほとんどの着物が、精巧な型紙を 使って染める型染めをされています。ほかに、絞り染めや更紗なども。
礼装としてはあまり相応しくありませんが、渋い色調の江戸小紋は、遠くから無地に見えるぐらい小さい柄なので、卒業式・入学式には着て行けます。
よほど着慣れた人でないと、どんな着物を選んだらよいのか悩むところ。一番確実なのは和服の装いに詳しい方にアドバイスを聞いておくことですよね。
和服着こなしポイント
- 着物を生かすも殺すも帯しだい。帯は着物より格を一段上に合わせること。
- 着物が濃い色なら帯は淡色。一方が多彩な色使いなら他方は単彩、大柄と小柄の取り合わせ。帯と着物は、違うタイプの組み合わせが基本。また半衿、帯揚げ、帯締めなどの色合わせも大切。
- ヤングミセスの場合は、華やかさや柄のボリュームを押さえた付け下げや訪問着がベスト。ハイミセスの場合は、柄の少し落ち着いた江戸小紋に黒の紋付羽織や絵羽羽織などが良いでしょう。
※昔は色無地に黒の羽織が定番でしたが、羽織の色をもう少し華やかにして、着物の色に合わせた色無地の紋付羽織などいかがでしょうか。また、羽織のかわりにコートやショールを着物に合わせて選んでもよいでしょう。
※黒の絵羽織は、卒園・卒業式の頃(三月の肌寒い日の式)には、室内でも脱ぐ必要がないので、暖かくて便利です。
着物はやはり少数派で、それだけで目立ちますよね。主役はあくまで子どもたち。着物もなるべく落ち着いた色合いを。そしてお草履、バッグなどの小物はあまり目立たないものの方が無難かもしれませんね。 もし不安なら同じように着物を着て出席するお友達と相談してお互いにあわせると安心です。
洋服着こなしポイント
華やかではあっても派手にはならないように心がけて
- 定番と言えば、スーツに真珠のネックレスです。とても正装感があふれていい雰囲気が出ます。また、紺や黒一色のスーツやパンツスーツは落ち着きが出てよいのですが、一歩間違えば、喪服とあまり変化のつかないファッションになりがちになってしまいますので、気をつけて下さいね。その場合は、明るく華やかな色をプラスして、スカーフ、コサージュ、ショール、バッグ、靴などの小物類で変化をつけるように。
- 全身黒の洋服でゴールドのアクセサリーをジャラジャラとつけた金髪のお母さんの姿……たまにお見かけします。別に服装が悪いわけではありませんが、主役はあくまで子ども、お母さんが目立ってしまわないように気をつけて。華やかではあっても派手にはならないように心がけてほしいものです。
- 卒園式・卒業式の服装の色目は、紺、黒、グレー、また入園式・入学式は華やかな色彩が無難です。パンツやスカートがセットになっているスーツなどもいろいろ使い回しができるので重宝できそうですね。
- 下の子どもを連れて式に出席する時、たとえば幼稚園児でしたら通園時の制服がよいでしょう。子どもと言えど式にふさわしい清楚なスタイルを心がけることです。
- 洋服は、和服と比べると防寒効果は期待できません(和服は案外あったかいんですよ)。式当日、会場ではひざかけ、スリッパ、カイロは必需品です。お忘れなく!
いかがでしたか? 待ちに待った卒業式・入学式。子どもたちより、いっそう気合が入るお母さんが多くなりそうですね。とくに最初の子どもを迎えるお母さん……一歩一歩成長するわが子をやさしく見守ってあげましょう。
式当日雨が降らず、良いお天気でありますように。
【関連記事】