小動物/小さなペット関連情報

医学書の扱い方(4ページ目)

ペットの医学書は、1冊持っていればすごく安心できると思うのですが、でも、使い方を間違えてしまうと危険です。

執筆者:村田 亜衣

診断は獣医さんにしかできません

医学書を持っていると、ただそれだけでちょっと心強いものだったりします。でも、獣医師の免許を持たない普通の飼い主は、医学書を持っているからといって病名を決め付けることはできません。病気の診断は、獣医さんにしかできないのです。

ペットだけでなく人間の病気についてもそうなのですが、病気の診断・診療というのは医師免許を持つ人にしかできません。これは、法律で定められています。医師免許を持たぬ人が診断・診療した場合、法に触れることになります。

脅かすようなことを書いてすみません。でも、病気は早期発見、早期治療が望ましいものですので、素人判断で治療を遅らせてしまってはいけないと思うのです。

私たちはペットの食欲や皮毛の状態、嘔吐や下痢などの症状を見つけることができます。でも、ペットの身体の内側の状態や、血液検査やレントゲン検査などの専門の機械を使う検査結果を自分だけでは見ることはできません。ペットの病気を診断するのに必要なすべての情報を飼い主だけでは集められないのです。

詳しい医学書が市販されることは大歓迎なのですが、その医学書を持った飼い主が素人判断で病名を決めつけ、治療を遅らせてしまい、ペットを苦しめてしまうのは大反対です。診断は獣医さんにまかせ、医学書は治療法を話し合うときなどの参考書として使うようにしましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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