小動物/小さなペット関連情報

医学書の扱い方(2ページ目)

ペットの医学書は、1冊持っていればすごく安心できると思うのですが、でも、使い方を間違えてしまうと危険です。

執筆者:村田 亜衣

素人判断は危険!

医学書には、紹介している病気の症状が書かれています。ペットの具合が悪いとき、症状からどの病気である可能性が高いか調べるのに医学書を使う人も少なくありません。こういう使い方をする場合、可能性を調べるにとどめ、病名を決め付けるようなことはしないでください。

よくあるのは、以前にかかったことがある病気と症状が似ているというだけで、病名を飼い主さんが決め付けてしまうことです。その病気の治療で苦しんだことがある場合などは、症状についても詳しいからか決め付けてしまいやすいようです。ですが、症状が似ているというだけで病名を決め付けてしまうのは危険です。以前にかかったときと同じように対応すれば大丈夫だなどと思ってしまうと、違う病気だった場合には治療が遅れることになってしまうかもしれません。

また、友人同士で話をしていて、見てもいない友人のペットについて「うちの子と同じよ!」などと病名を決め付けてしまう方を時々見かけるのですが、これも危険です。友人の言葉を信じて治療が遅れ、動物病院に連れて行ったときに「友人に言われた」と説明したって、先生方に呆れられるだけでしょう。ペットの病状次第では、友情に影響することだってあるでしょう。

医学書を持っていると、病気にくわしくなることができます。でも、医学書があるからといって素人判断するのは危険です。医学書はあくまで参考書として使ってください。

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