動物虐待を防ぐために私たちにできること

動物虐待を減らすために私たちができること

動物虐待を減らすために私たちができること


ペットを飼っているかどうかに関わらず、動物虐待のニュースには胸を痛める人が多いと思います。ペットや人間の子供のように、絶対的に大人の人間に比べて弱い者が痛めつけられるというのは、文字だけのニュースであっても読んでいて苦しいものです。

残念なんだかありがたいんだかよくわかりませんが、私は動物を虐待する人の気持ちはわかりません。ですので、虐待を止めさせるためにはどうすればいいのかと考えても、具体的に虐待者にアプローチする方法を思いつくことができませんでした。でも、ペットを飼っている飼い主だからこそできることがあるのではないかと思います。  

動物虐待を減らすためにできることは? まずは近所のペットを知ろう

小さなペットではとても難しいのですが、犬や猫であれば、近所を散歩するだけでどんな子が飼われているのかを知ることができます。朝夕の犬の散歩時間に合わせてジョギングをするなどすれば、近所で飼われている多くの犬を見ることができるだけでなく、自分の身体にもいいのでお薦めです。

多くの犬の飼い主さんが気楽に挨拶をしてくださいますので、すれ違いざまに「おはようございます」「こんにちわ」などの声をかけると知り合いになることができると思います。

もし、近所に飼い主のいない猫にエサを与えている場所があるならば、会社や学校の帰りにその場所が見える道を通って、どんな猫がいるのかチェックしてみるといいでしょう。このとき、エサを与えに来ている人がいたならば、もしその人がどうどうとやっているならば、挨拶してみるといいでしょう。もし、こそこそっとやっているならば、声はかけない方がいいかもしれません。

動物虐待を減らすために私たちができること、その第一歩は近所のペットを知ることだと思います。私たちがペットを褒められると嬉しいように、ほかの飼い主さんたちもペットを褒められるのは嬉しいもの。どんなペットがいるかがわかったら、その子たちの話をきっかけにして、近所に住む犬や猫の飼い主さんたちと知り合うことができるでしょう。

そして、「動物好きな人たちの井戸端会議」にまじって話すことができるようになれば、適正飼育やしつけについて情報交換を行い、動物虐待をしそうな人にとって歯止めとなるような話もすることができるようになるのではないかと思います。
 

ペットの表情や行動を観察しよう

ペットの表情を確認

ペットの表情を確認


動物を虐待している人で、自分から虐待していると言う人は多くありません。ほとんどは虐待していることを隠します。でも、虐待している事実はペットの表情や行動に表れてしまいます。

ペットに縁の無い人だったら、虐待者の言葉を鵜呑みにして虐待の事実は見つけられないかもしれません。ですが、私たち飼い主は普段から自分のペットを見て、ペットの気持ちを読み取っていますので、種は違っていたとしてもペットの表情や行動から虐待を察することができると思います。

通りすがりに見ただけではよくわからなくても、飼い主さんと立ち止まっておしゃべりをしていると、その間に相手が連れている犬の表情や行動を観察することができます。飼い主の手の動きに過敏なほどに反応するようならば、叩かれることが多いのかもしれません。飼い主が声をかけたり、おやつをあげたりしても目を輝かせるようなことがなく、飼い主の隙を見て逃げようとするならば、虐待されているのかもしれません。「もしかして?」と思ったら、まずは飼い主さんに確認してください。「怖がりなんですね」などと聞いてみれば、事情がある場合には教えてくれると思います。

虐待されていた犬や捨てられた犬など人間不信になっている犬は、助けられて新しい飼い主に飼われてもしばらくは人間を信じることができずにいます。犬により飼い主を信じられるようになるまでにかかる時間は違うのでしょうが、私の犬などは初めて会う人に頭をなでられても避けなくなるまで、2年以上かかりました。

すぐに結論に飛びつくのではなく、気になる表情や行動をとることがないかどうかを観察し、飼い主さんとおしゃべりをして、虐待のおそれがあるのかどうかを判断しましょう。
 

動物虐待のコワイ話

動物の虐待に関しては、ちょっと怖い話もさせてください。といっても虐待が怖いのではなく、人間が怖い話です。

インターネットでかる~く検索をしただけでも、多すぎるぐらいの動物愛護団体や動物愛護活動家(言い方がおかしいかもしれませんが、個人で動物愛護活動をしている人のことです)を探すことができます。これらすべてが理にかなった活動をしているわけではなく、中には個人的感情を爆発させるような活動や、第3者を攻撃することを目的とした活動をしている場合があります。

ちょっと前に、日本の捕鯨船に乗り込んだ動物愛護団体があったのですが、ニュースなどで見た覚えがありませんでしょうか? 捕鯨に反対するには反対する理由がありますので、それは別に問題があるとは思いません。ですが、捕鯨船に乗り込むというのは抗議行動というよりも、自分勝手で迷惑な行動になると思います。

捕鯨を許可しているのは日本の国であり、捕鯨船が勝手にやっているわけではありません。抗議行動を行うならば、捕鯨船に対して行うのではなく、日本の国に対して行わなければならないでしょう。捕鯨船に乗り込んだニュースは、私には抗議する相手を間違え、自分勝手な行動をしているようにしか見えませんでした。

動物虐待は、虐待をしている人に問題があります。被害届を受理しているのに警察が何も動いていないというならば警察にも文句を言えますが、被害届が出ていない場合などは警察を責めるのは間違っていると思います。どこからどうつながったのかよくわからなかったのですが、動物虐待者がいるからと行政を責めるのも間違っているでしょう。
 

動物愛護の正しい情報を得よう

動物愛護の正しい情報とは

動物愛護の正しい情報とは


自分たちと同じように行動しないからと、ほかの愛護団体や愛護活動家を責めるのも間違っています。やたらと騒ぎ立てることだけが動物虐待者に対する活動ではありません。証拠を集めるお手伝いをしたり、特徴を聞き出してビラを作ったりすることも動物虐待を無くすための活動の1つです。

「動物を虐待する人を無くそう」という目標は同じなのに、団体や個人により活動はさまざまです。みんなが違う方向からアプローチできるのだと考えれば活動が違うことはいいことに思えるのですが、違うからと団体同士や個人同士の争いになってしまっては意味がありません。そして、何も知らずにそんな争いに巻き込まれてしまったとしたら、なんのために活動に参加したのかわからなくなってしまうかもしれません。

もうひとつ、これが私は一番怖いと感じているのですが、動物愛護活動をしていると見せかけて、その実、自分たちの利益や立場の向上を狙っている動物愛護団体や動物愛護活動家がいます。こういった人たちの活動に参加してしまうと、活動の目的を考えた場合に違うことが見えてきて、利用されている自分に気がつき、「動物のためになにかしたい!」と思った気持ちが傷つけられてしまいます。

今、多くの方がブログをしていらっしゃいます。それだけインターネットを利用する時間が増えた方が多いということなのかもしれませんが、インターネット上にある動物愛護団体や動物愛護活動家の文章を引き出して、その文章を支持する内容を書かれているブログもよく見ます。

その文章だけでなく、事実を把握するために調べ、その上でその文章を支持したいと思うのであればいいと思うのですが、事実を知らずにその文章だけですべてを判断して支持しているように受け取れるブログは少なくなく、知らないうちに利用されている人が増えているように思えてしまいます。

「動物愛護」を振りかざして自分の利益のために誰かを利用するというのは、動物を苦しめているも同然です。そして、利用されることで、動物を苦しめる手助けをしたのかと思うと、利用された自分が悲しくなってしまいます。

どうか、動物愛護団体や動物愛護活動家が出している文章はそれだけですべてを判断せずに、事実を確認すべく調べるようにしてください。地元で起きている動物虐待であるならば、かかりつけの動物病院で聞いてみるのもいいでしょう。虐待の内容によりますが、動物病院同士で情報を共有していることもあります。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。