庭先バードウォッチングのすすめ

「飼うだけが生き物との付き合い方ではない！」と、機会があるたびに言っているのですが、残念なことに野鳥を違法に捕まえて飼ったり、売ったりする人のニュースは無くなりません。去年も、たしかありましたよね。。。

でも、法を犯さず、鳥さんに喜んでもらえる方法で野鳥を楽しむことはできるんです。これからは、「庭先バードウォッチング」で野鳥を楽しんでください。

庭先バードウォッチングとは？

我が家の庭に来てくださるメジロさん。毎朝彼らの声を聞くことで、楽しく1日を迎えさせてもらっています。

バードウォッチングというと、リュックしょって双眼鏡片手に山などに出かけて、鳥を探して観察するイメージがありますが、これだと誰もが手軽にできるとは言いがたいです。少なくとも、足腰の弱い方や私のような怠け者にとっては、鳥は見たいけれども行く気にはなりにくいものだったりします。

でも、もっと手軽に、もっと簡単に野鳥を観察する方法があったらどうでしょうか？
それが、「庭先バードウォッチング」です。

みかんなど、大袋や箱で買った方がお得な果物を購入した際に、カビが生えてしまったことってないですか？　こんなときには、毎日自分が食べるのと同じように、1つだけ切って、庭の木に刺してみてください。小鳥たちが食べに来るようになると思います。

めんどくさがり屋な私でも、こうやって木にみかんを刺すだけなら毎朝続けることができますので、誰もが庭先バードウォッチングはやれると思います。

私は毎朝みかんを切って、それを庭の木に刺しています。このときの苦労は自分の手が果汁でベタベタになるぐらいのもので、手を洗えば忘れてしまう程度です。ただこれだけのことをしているだけなのですが、そのおかげで毎朝メジロさんたちの姿を観察することができています。

野鳥用の餌台を用意したり、野鳥用に飼料を購入したりと考えると、庭に野鳥を呼ぶ準備は時間もお金も手間もかかる、ちょっとめんどくさいものになってしまうかもしれません。でも、果物を切って、庭の木に刺すだけならば、たいした手間ではありません。

マンションにお住まいの方も諦める必要はないですよ。ベランダに針金ハンガーを伸ばして、曲げて、巻きつけて固定し、果物をさせる道具を作ってしまいましょう。ベランダに果物を用意する場合、食べにきた鳥さんがフン（糞）を落としていくおそれを考慮して、事前に新聞紙などを敷いて置くといいかもしれません。

普段はいろんなところでごはんを採っているのであろう野鳥さんたちですが、寒い時期にはごはんとなる昆虫も果物も減るために、庭にご招待するのが簡単になるように思えます。今が、庭先バードウォッチングを始める最適の時期なのです！ そして、あなたの庭とごはんが気に入れば、野鳥さんたちは暖かくなって虫や果物を採ることができるようになっても、あなたの庭にやってきてくれます。