ペットがいたずらをして家具や雑貨をかじるのはしょうがないもの。壁紙や絨毯、畳なんて代えればいいんだし、可愛いしいいじゃない♪、なんてのんきに見てはいませんか?「可愛い」なんてとんでもない!誤食させ続ければ重病になってしまうこともあるのです!
 

 

ウサギの誤食は直ぐにやめさせる

ウサギの誤食

ウサギの誤食

「うちのウサギったら新聞紙や電話帳を食べるのよ~。おいしいのかしらね?」もちろん、紙がおいしいわけがありません。ただその歯ごたえといいますか噛み具合といいますか、そういったものが好きなのでしょう。

実際、ウサギだけでなく犬や猫にも異物を好んで齧る悪癖というのはあり、 お恥ずかしい話ですがうちの猫にもスーパーでもらうビニール袋を舐めるのが好きなのがいたりします。布を噛む・しゃぶるのが好きな犬や猫の相談を受けたこともあります。一度目撃しただけなら「面白い」シーンかもしれません。でも、毎日何度もやられてしまうようならば、すぐにでも直さなければいけない悪癖です。
 

紙は消化できません

自分が紙を食べてみて実験をするのが一番早いかと思うのですが、紙は消化できません。ウサギもモルモットも私たちも食べた物というのは胃腸で消化されるつくりになっています。必要な栄養素を身体が吸収し、いらないもの(栄養を取った後の食べたもの)は排泄します。だから、紙を食べたらそれはそのまま排泄されるんですね。

しかし、大量に紙を食べてしまった場合や毎日食べ続けさせてしまった場合には、排泄したくても紙が腸に詰まってしまうことがあります。これが腸閉塞です。

新聞紙をちょっと齧ったくらいだから問題ない。そんな風に思っている間にあなたの可愛い家族は腸に紙を貯めているのかもしれません。そして、具合が悪くなったときにはもう腸は塞がれてしまっていて、体力の落ちた状態での大手術、な~んてことになるかもしれません。それでもまだ助かればいいんですけどね……。
 

ウサギは吐くことができない身体のつくり

消化できない食べ物ではない紙。だったら食べたときに吐いて捨てちゃえばいいじゃない。そう思われるかもしれません。犬だって猫だって吐くし、フェレットとかも吐いてるしね。

しかし、ここがウサギの辛いところ。彼らは吐くことがかなり難しい身体のつくりになっているのです。そのため、異物であっても飲み込んでしまうことが圧倒的に多く、結果的に腸閉塞までいかなくとも異物を腸に持ったまま体調を崩してしまう子が多いのです。

毛玉症(ヘアーボール)という毛玉が腸にできる病気というのもあります。グルーミング等で口に入った抜け毛を飲み込んでしまい、それが腸にたまって毛玉のようになり腸の動きを邪魔したり詰まらせてしまう病気です。


ウサギのように自分でグルーミングをする猫にもできる病気で、たぶん、猫を飼っている方であれば見たことがあると思うのですが、猫はこの毛玉を(ある程度の大きさまでは)自分で吐き出します。吐くことのできないウサギは猫以上に抜け毛に注意し、グルーミングを手伝ったり毛を排出させやすくするペースト状の薬(?)を与えたり、パイナップルとか食べさせたりしている飼い主さんが多いように思います。

余談ですが……。昔、猫を初めて飼ったという方から、「猫がうんちを吐いたんです!」と慌てた感じの相談を受けたことがあります。よく話を聞いてみれば何の事は無い、猫が吐いたものは毛玉。でも、確かにうんちぐらいの大きさの毛玉を吐くこともありますので。猫を飼うのが初めてだったこの方は知らないこともあって慌ててしまったのでしょう。
 

牧草と畳は違う! ウサギ用のものを食べさせる

紙だけでなく、畳を齧らせてしまう飼い主さんもいるようで……。い草でできたウサギ用の飼育用品等ありますので、勘違いをしやすいのかもしれませんがウサギ用に市販されているものと家にある畳やござ、すだれは違うものです。同じい草であっても、畳やござを食べることは誤食です。

 

畳って「自然」なイメージがありますよね? でも、100%自然なものではないんです。ウサギ用に市販されているい草のクッション等はウサギが齧ることを考慮していますので薬品を使っていないはずです。(もし使っているものがあったらば、危険ですので齧らないように注意してください)

しかし、畳を作るためのい草は育てる間に大量の除草剤や殺虫剤等を使っているため、畳になっても残留物が多く、それを口に入れるということは農薬を口に入れるも同然なんです。また、い草をマラカイトグリーン等の毒性のある着色料で染める場合もあり、中毒の危険性もあります。

ウサギに何か齧らせたい。そう思うならば畳ではなくウサギ用に市販されている物を用意しましょう。
 

ウサギの誤食をやめさせるのは飼い主の責任

ペットの行動は、時として笑いをとる愉快なものがあります。でも、それは安全な場合。その行動が病気や怪我に繋がる可能性がある場合には笑ってなんかいられません。

誤食は、その子の飼育環境や家庭環境、嗜好の強さなどによって治すのに時間がかかる悪癖な場合があります。でも、癖は癖。繰り返してその癖を強くさせることが無いように齧っていいものだけを与え、齧ってはいけないもののある部屋ではペットだけにしない(誰も注意できない状態にしない)など、小さなしつけを続けていくことで徐々に減らすことができるものです。

誤食による病気は、ほとんど全て飼い主が防げるものです。あなたのウサギの健康はあなたにかかっています。面白がらずに、誤食はすぐに止めさせて下さい。悪癖は無くして、長寿ウサギを目指しましょう!

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。