日本の両爬界を牽引し続けている両爬雑誌「ビバリウムガイド」の最新刊No.47のレビューです!!
ビバリウムガイド No.47 定価1200円 |
表紙と中身
今回のビバリウムガイド、手に取ってみて「おや?」って思った方も多いはず。というのも、ちょっと表紙が地味な感じと思うんですが、いかがでしょう?まあ、これ中を読んでいただければわかるのですが、これメキシコサラマンダー、つまりウーパールーパーなんです。もちろん、表紙を飾るくらいですから、ただのウーパールーパーじゃなく、とんでもない色彩変異個体なんですけど。
で、おそらく表紙は、恐ろしく地味な感じなんですが、表紙に反して中身の特集は最近のビバガの中では1、2を争うほどの極彩色のハデハデです。
まず第一の特集は、コーンスネークの大特集です。私もいつもいつも頭を悩ませてしまうコーンスネークの品種が整理されて紹介されています。もう目がチカチカしてしまうようなキレイな写真がいっぱいです。まさにコーンスネークの品種カタログです。これを見れば、とりあえずの最近の品種に関しては基礎知識が得られそうです。
さらに「僕たちの好きな」シリーズが、なんだか久しぶりのヤドクガエルの特集です。跳ねる宝石たちですから、こちらも目がチカチカします。
しかし、派手なのは生体カタログばかりではありません。お待たせのフロリダのエキスポレポートも、やはり派手。その中でも、グレードの高いスノーのセイブシシバナヘビの写真は、必見です。シシバナを見直してしまう一枚です。
もちろん、憧れで終わりそうな遠い地のイベントのレポートだけではなく、この夏を熱くさせたジャパンレプタイルズショーとナゴヤレプタイルズワールドのレポートも紹介されています。
またチカチカつながりというわけではないのですが、新着紹介では激レアのカエル・チチカカミズガエルもバーンと紹介されています。
その他の記事
さらに、前回から始まって、かなり期待していた「爬虫類の学校」も、いくつかの失敗例とともに生徒さんたちが着実に成長している姿が手に取るようにわかる、そんなおもしろい展開になっています。で、またまた私の個人的な趣味ですが、加藤英明博士の海外フィールドレポートは、もう大興奮です。
今回はベトナムと中国の国境付近で野生のオオアタマガメを訪ねるレポートです。
標高1800m、水温15℃の川に見られるオオアタマガメを見てみると、やはりそういうカメなのだな、と改めて感心しました。で、そんな主役の存在を忘れてしまうほどの衝撃を受けてしまったのが、変なナメラ・チャパナメラ...何、このヘビ...って感じです。
アジアンラットスネークの世界はまだまだ奥が深いです。
というわけで、表紙はちょっと地味ですが、内容はガッツリ見応えがあるビバガ最新刊でした!!
次号ビバリウムガイドNo.48は新年1月下旬の発売予定です。
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エムピージェー
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