スポッテッドパイソンの基本情報
スポッテッドパイソンの基本情報と飼育方法
学 名:Antaresia maculosa別 名:-英 名:Spotted Python,Eastern Small-blotched Python分 布:オーストラリア北東部(ヨーク半島からニューサウスウェールズ州の北東部)全 長:75-100cm 最大175cm オーストラリアの東部に分布する小型のパイソンです。
チルドレンパイソンと並んで、オーストラリアの小型のパイソンであるヒメニシキヘビ属の代表種です。※ヒメニシキヘビ属に関してはチルドレンパイソンの項を参照して下さい。
なお、Antaresia maculosa brentonoloughlini という別亜種を提案している場合もありますが、あまり支持はされていないようです。
体色は明褐色の地色に暗褐色の不規則な斑紋があります。チルドレンパイソンに似ていますが、本種は成長しても体の暗色斑が明瞭に残る個体が多いことが特徴です。また分布域の最北端であるヨーク半島周辺にはグラナイトと呼ばれるさらに斑紋が細かいタイプの個体群もいるようです。
生息環境はさまざまで、乾燥した場所から、熱帯雨林まで生息していると言われています。また人家周辺でも見かけることがあるようです。主に夜間に活動しますが、昼間でも行動することがあるようです。
両生類や爬虫類から鳥類まで、さまざまな脊椎動物を食べますが、洞窟の入り口などで尾だけでぶら下がって、飛んでいるコウモリを食べる習性も知られています。
10-15個程度の卵を産卵しますが、雌は卵にとぐろを巻いて、体を細かく震動することで生じる体温によって卵を温めて孵化させる習性が知られています。このようにして雌によって温められた卵は80日ほどで孵化に至ります。孵化した幼体は、全長25cmほどの長さです。
小型ですが、顔つき、動き、肌の質感など、どれをとってもしっかりパイソンらしさを持っていて、日本のように大きなヘビを飼うことがなかなか難しい場所では飼育に向いている種類と言えます。
ただし、オーストラリア原産ですから、もちろんWC個体が流通することはなく、海外で繁殖されたCBが流通します。
以前は、比較的流通量も多かったようですが、最近はチルドレンパイソンの方が多く流通している印象があります。また、やや地味な印象である割には、高価ですから思っているよりは人気がないのが残念です。国内でもあまり繁殖されたという話を聞きませんから、こういうのをしっかりと殖やすことができる土壌を作りたいものです。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
- オーストラリアの小さなパイソン
- 斑紋が明瞭な個体が多い
- 比較的安価なCB個体が流通している
- 飼育は難しくない
スポッテッドパイソンの飼育方法
飼育容器サイズに合わせてプラケース・衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う
温度
昼はホットスポットを32℃くらいにし、その他の場所は最低26℃程度に。夜間は24~27℃程度に保温する。
照明
ホットスポットのみだ
床材
新聞紙、キッチンペーパー、砂、ウッドシェイブなど
容器内レイアウト
シェルターと倒されない大きさの水容器を設置する
餌
大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい
基本的な世話
- コーンスネークなど中型のナミヘビと同様の飼育でよい
- など
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