イヤレスドラゴンの基本情報
撮影協力:Maniac Reptiles
学 名:Tympanocryptis cephalus別 名:ブロッチテールイヤレスドラゴン英 名:Earless Dragon, Blotch-tailed Earless Dragon, Pebble Dragon分 布:オーストラリア西部(北部準州、クイーンズランド州、西オーストラリア州、南オーストラリア州)体長:6cm程度
あまり日本では見ることができないオーストラリアの小型のアガマです。
イヤレスドラゴンは基本的に属単位のトカゲで、Tympanocryptis 属の仲間を指します。本属に属するのは、基本的に以下の7種とされますが、まだまだ分類には課題もあるようです。
- Tympanocryptis cephalus Blotch-tailed Earless Dragon・・・クイーンズランド、南オーストラリアを含むオーストラリア西部
- T. intima Smooth-Snouted Dragon, Gibber Earless Dragon・・・ニューサウスウェールズ州を含むオーストラリア中央部
- T. lineata Lined Earless Dragon・・・さらに4亜種に分類。ビクトリア州を含むオーストラリア中央部から南部
- T. parviceps Gnaraloo Heath Dragon・・・2亜種。西オーストラリア州
- T. pinguicolla Grassland Earless Dragon・・・オーストラリア南部(ビクトリア州、ニューサウスウェールズ州)
- T. tetraporophora Long-tailed Earless Dragon, Eyrean Earless Dragon・・・西オーストラリアのキンバリー地方とビクトリア州までのオーストラリア中央部から南部
- T. uniformis Even-scaled Earless Dragon・・・西オーストラリアと北部準州
乾燥した草原を中心に生息しており、地表性の生活をしています。昆虫類を食べていますが、現地では道路で車に轢かれた昆虫類の死骸などもよく食べているそうです。また後肢と尾を使って立っている姿なども観察され、危険を感じると素早く岩や倒木の下に隠れてしまいます。また、特に幼体は色が赤く、体型が寸詰まりで丸っこいのですが、これは小石に擬態していると考えられています。
野生での繁殖生態は知られていませんが、近縁種は春に3-6個の卵を倒木の下などに産卵し、9-12週で孵化することが知られています。
オーストラリアのトカゲですので、基本的に流通することはありません。写真の個体はアメリカでのCB個体と言うことです。
確かにオーストラリアのアガマと聞けば、なんとなくオーラも出ているんですけど、まあ外耳孔がない、という以外は、キノボリトカゲみたいな小型のアガマですが... これが、また高いんだ。
赤っ恥をかかない程度の知識
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イヤレスドラゴンの飼育方法
飼育容器60~90cmクラスの水槽など。通気性は良い方が良い
温度
基本の温度を28-30℃前後としてホットスポット部は35-37℃程度にする。夜間は20℃を下回らない程度
照明
強力な紫外線灯とバスキングランプが必要
床材
砂を厚めに敷く
容器内レイアウト
流木などをシェルターにする。水容器は常設する
餌
昆虫類にカルシウムを添加して与える
基本的な世話
乾燥系の地表性トカゲの飼育法 ※「飼育情報」は海外サイトを参考にしました。
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