出品の目玉不在?
さて、今回のぶりくらに出展していたブース数は出展者単位で65。そのうち生体出品を行っているのが52です。
今回は、開催前から話題に上るような目玉の出品はなかったと思われますが、コレはちょっと誤解のある言い方です。
ぶりくらが始まって、すでに8年。この間に、ブリーディングの実績もどんどんハイレベルになっていったわけで、ちょっと前だったら、これ殖やしたのすげぇ、みたいな感じではあったものが、今はそこまでの驚きを与えられなくなってしまっているということです。
それと価値観の多様化というか複雑化もあると思います。以前とは比べものにならない数の種類が出品されていますから、どれもこれも目玉クラス、という感じであるのかもしれません。
これがあるからオモシロイ
この手のブリーダーズイベントの特徴ですが、なんと言っても、個人ブリーダーだからこそ、という出展が楽しいものです。例えば、ロシアリクガメだけを繁殖させて持ってきているとか。
どうしても、来場者から見れば、なんやらかんやらいろいろ持ってきているブースに目がいきがちなんですが、別の言い方をすればまさにその道のスペシャリスト、と言えるわけですから。
例えば、今年は先のロシアリクガメのみのブース、セマルハコガメだけのブースとかです。もちろん、さまざまな品種を揃えてはいますがコーンスネークとかヒョウモントカゲモドキだけの出展者さんもこういうカテゴリーかもしれません。そして、今年はそういう出展者さんの中で一際注目されていたのが、「カナヘビ専門」のブリーダーさんの出展です。
今年の注目であったカナヘビ専門ブリーダーのブース |
非常に流通すること自体が珍しい外国のカナヘビの自家繁殖個体を、それこそズラリと並べたブースは壮観のひと言に尽きます。ずいぶんと昔の私と違って、両爬の種類とか価値とか理解できるようになってきたんですが、とにかくカナヘビの分野はよくわからなくて、非常に残念でした。コレからカナヘビの時代が来るのか!?
カメたち
最初の頃は「レオパのHBM、カメのぶりくら」などと、言われたもので、ぶりくらと言えばカメだったんですが、さすがに他の種類の出品も多くなって、カメだけが突出している感はずいぶんと薄くなりました。もちろん、出品されている層は、ぶ厚いんですが。とにかく種類数で言えば、リクガメから、水生ガメまで一通り見ることができる、という感じです。本当に、ブリーダーさんたちの飼育繁殖技術の高さに脱帽です。
ぶりくらに出品されていたカメたち |
ただ、一部のブリーダーさんの話を聞いただけなんですが、お馴染みのキボシイシガメあたりが今年はあまり売れなかったとか。もしかしたら行き渡ってしまったんでしょうか?いや、うちにはキボシいないから、行き渡ったわけではないとは思うんですが。
それと、毎年レポートに書いているんですが、ポピュラーなリクガメのCBが出品されているのは、本当に頼もしいです。これからもぜひ頑張っていただきたいと思いました。