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チワワマウンテンキングスネーク

キングスネークの第19弾は、初のマウンテンキング!チワワマウンテンキングスネークです!!

執筆者:星野 一三雄

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チワワマウンテンキングスネーク
撮影協力:ペポニ

チワワマウンテンキングスネーク

学 名Lampropeltis pyromelana knoblochi別 名:チワワシロハナキングヘビ、チワワアリゾナキングヘビなど英 名:Chihuahua Mountain Kingsnake分 布:メキシコ北部(チワワ州)全 長:最大75-100cm

北米南西部に分布するソノラマウンテンキングスネークの亜種の一つです。

いわゆる「マウンテンキングスネーク」と呼ばれるのは主にシェラネバダ山脈からメキシコにかけての山地に広く分布するキングスネーク属Lampropeltis の中の数種のグループを指し、基本的にカリフォルニアマウンテンキングスネークLampropeltis zonata とソノラマウンテンキングスネーク(シロハナヤマキングヘビ)L. pyromelana の2種を指すものとされています。またメキシコのバハ・カリフォルニア州にあるトドス・サントス島の個体群をトドスサントスマウンテンキングスネークL. herrerae として独立種として考える場合もあるようです。

カリフォルニアマウンテンは6-8亜種、ソノラマウンテンは以下の3-4亜種に分けられています。

  • Lampropeltis pyromelana infralabialis ユタマウンテンキング・・・アリゾナ州、ユタ州など
  • L. p. knoblochiチワワマウンテンキング・・・メキシコのチワワ州
  • L. p. pyromelana アリゾナマウンテンキング・・・基亜種。アリゾナ州からメキシコ北部
  • L. p. woodini ワチュカマウンテンキング・・・アリゾナ州からメキシコ北部にかけてのワチュカ山地
どちらの種も基本的な体色は黒いバンドにはさまれた白と赤色のバンドが美しいヘビです。カリフォルニアマウンテンキングは吻端が黒色で、ソノラマウンテンキングは吻端が白色であることから見分けられ、ソノラマウンテンキングはシロハナヤマキングヘビとも呼ばれます。

本亜種は、白い斑紋が体側で前後の白色バンドとつながることで赤い部分の面積が小さくなり「鞍」状になることにより、より斑紋が複雑に見えることで見分けられます。

標高1500-2300mほどの山地の森林に生息していますが、岩場などでも見られます。基本的に湿地や川などの環境がある付近で生活しているようです。基本的に昼行性で両生類から哺乳類までさまざまな脊椎動物を食べています。また冬季は冬眠をすることも知られています。

春に3-6個の卵を数クラッチ産み、夏の間に孵化します。

マウンテンキングスネークはミルクスネークに似た美しいヘビで、ミルクスネークと異なり、成長しても黒化しないため、非常に人気が高いヘビです。しかし流通量が非常に少なく、あまりCB化が進んでいないのか、あまり見かけることがありません。また特に小型の個体は餌付きにくく、成長してもやや神経質であるため、飼育や繁殖の難易度は高いグループと言えるでしょう。

カリキン以外のキングスネークの仲間って、似たような種類ばっかりとか、亜種がどうとかで、昔は全然わからなかったんですが、最近はようやくわかってきました!!なかなか魅力的なヘビなんですね。マウンテンキングって。特に、この亜種はソノラマウンテンキングの亜種のウチ、唯一アメリカ合衆国に分布しない亜種、ということが個性であることがわかりました!
赤っ恥をかかない程度の知識
  • マウンテンキングと呼ばれる2種のうちの1種ソノラマウンテンキングの1亜種
  • メキシコのチワワ州にのみ分布
  • 成長しても黒くならない
  • 体側で白色部が前後とつながり、赤い斑紋が鞍状になる
飼育の基本情報飼育容器フタがしっかりとできるプラケース。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。温度特に保温の必要はないが、消化不良をふせぐためフィルムヒーターをケースの下に敷くと良い。繁殖を考えるのならば冬期に12℃程度で2~3ヶ月くらいクーリング。照明特に必要なし床材ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良い。水などをこぼした後はすぐに交換する容器内レイアウト体全体が浸かるような水容器とシェルターを設置する。餌大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい。ただし個体によってはヤモリ等の爬虫類しか食わない個体もいるので注意が必要基本的な世話いわゆるナミヘビの飼育方法
  • コーンやキングに比較すると神経質なので、ハンドリング等は慎重に行う
  • 脱皮前はそっとしておく
  • シェルターは脱皮の時のとっかかりになるようなザラザラした素材
  • など※飼育等の基本情報は海外サイトおよび「クリーパー No19. 2003(クリーパー社)」を参考にしました。

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