TOP>有尾類>アカミミイボイモリアカミミイボイモリ
学 名:Tylototriton taliangensis別 名:ターリャンイボイモリ英 名:Taliang Knobby Newt分 布:中国(四川省)全 長:雄186-220mm 雌194-230mm
中国の四川省に生息するミナミイボイモリの一種です。
名前の通り後側頭部に1対、四肢の指、総排泄孔から尾の下端それぞれがオレンジ色に発色し、それ以外は黒色から黒褐色一色で、腹部も同じ色をしています。他のイボイモリの仲間よりも体表のイボ状突起が目立たず、また体型もややスレンダーな印象が特徴です。
標高1390-3000mの高地の沼などの湿地周辺に生息し、成体は繁殖期以外はほとんど陸上で生活しています。
5-6月頃に繁殖のために池や沼、水田や流れの緩やかな細流に集まります。雄は雌に背後から抱きつき、前肢で雌の前肢を羽交い締めるような格好で交接します。雌の体内で受精は行われ、2mm程度の卵を250-280個、バラバラに産みつけていきます。
変わらぬ人気を誇るイボイモリの仲間としては、あまりなじみがありませんが、オレンジ色のスポットがシックな美しさを醸し出しています。
ただ、やはりそこはイボイモリの仲間ですから飼育して、どれほどおもしろいか、あるいはやや高温に弱いなどの点から、初心者が興味本位に飼育するには向いていない種類と言えるでしょう。原産国である中国でも保護の対象になっている種類ですから、安易な飼育は避けるべき生き物です。
でもこういうのって、すごく長生きしそうな気がします。そんなことも理由の一つかもしれませんが、中国では民間療法として本種が薬として利用されている土地もあるようです。赤っ恥をかかない程度の知識- 体の一部がオレンジ色になるイボイモリ
- 他のイボイモリに比べてスレンダーな体型
- 中国の四川省にのみ分布
- あまり流通はしない
- ほとんど陸生
- 日本のイボイモリとは属が異なる(アカミミイボイモリ属またはミナミイボイモリ属)
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 通常は30から45cm程度のガラス水槽やプラケースでいいが、必ずしっかりとフタができるものを使う。繁殖期には一回り大きい容器を使う。 |
温度 | 夏場は25℃を上回らないようにする。冷却の工夫ができるようにする |
照明 | 特に必要なし |
床材 | 焼き赤玉土・水苔・ヤシガラ土など湿度を維持できる素材。湿度を維持できるのならば大磯砂も可 |
容器内レイアウト | 水容器とシェルターを設置する。繁殖を狙うならば陸地と水深25cm程度の広い水場を作る。 |
餌 | コオロギ・ミールワーム・ハニーワームなどの昆虫。配合飼料を食うのならばそれでも良い。ミミズも良いが釣り餌用は避けた方が良い。基本的にはワーム類しか食べない |
基本的な世話 | いわゆる有尾類の飼育方法皮膚病に注意狭い容器での複数飼育は避けるなど※生態等の情報は「爬虫・両生類ビジュアルガイド イモリ・サンショウウオの仲間(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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<参考サイト>
Dr.GRUMMAN's HERPETARIUM
びっきぃとやまどじょう
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