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オイランスキアシヒメガエル

地表性のカエルたちもついに2ページ目に突入です!!21弾はキレイで派手な、その名もオイランスキアシヒメガエルです!

執筆者:星野 一三雄

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オイランスキアシヒメガエル

学 名Scaphiophryne gottlebei別 名:-英 名:Gottlebe's Narrow-mouthed Frog, Rainbow Burrowing Frog分 布:マダガスカル南西部全長:雄20-30mm, 雌30-40 mm

マダガスカルに分布する、小型で非常に鮮やかな色彩のカエルです。

何よりも最大の特徴は、その鮮やかな色彩です。背面の地色は灰白色から白色で、黒く縁取られた赤と緑の大きな斑紋があります。また四肢は白色で黒色の横帯が数本入っています。

生息環境は、マダガスカルのごく一部の乾燥した峡谷沿いの岩や砂が多い地域で、そこにあるオアシスなどの限られた水場周辺です。雨期の間のみ活動し、乾季の間は地中に潜って休眠をしています。雨期の間に活動をするのですが、指先に小さな吸盤があることからわかるように、地表面だけでなく大きな岩や崖の垂直面で行動していることもあるようです。

雨期の時期にできた水場で繁殖を行い、孵化した幼生は2-3ヶ月で変態し、陸上生活に移ります。

1992年に新種記載された、比較的新しい種で、非常に美しい色彩から人気が出たのですが、分布域が非常に狭く、あっという間にペットして大量に流通してしまったために、現在ではCITESのII類掲載種となって国際的な商取引が制限されています。

最近では、ようやく少しずつですが流通するようになりましたが、もちろんカエルとしては高価であり、そもそも小さくてエサに苦労しますので、初心者向きの種類とは言えません。何よりも自然では年間のほとんどを地中に潜って生活していますので、飼育していても果たしてその美しい姿を見せてくれるのかが疑問ですし。

誰もが見て、魅力的だなと思うからといって、誰でもその飼育が楽しめるとは限らないということなんですね。飼育者を選ぶカエルなのかもしれません。
オイランスキアシヒメガエル
写真提供:aLive
赤っ恥をかかない程度の知識
  • マダガスカル固有種
  • 非常に派手で美しい
  • 実はかなりの小型種
  • CITES II掲載種
  • 流通量は少なく高価
飼育の基本情報飼育容器湿度は保持できていて蒸れないような容器温度22~25℃程度がよいと思われる照明必要なし床材ヤシガラ土や腐葉土、水苔などを組み合わせて湿度をコントロールできる素材のものを厚めに敷く容器内レイアウトシェルターと水容器を設置。餌コオロギのSSサイズやシロワラジムシなどの小さな昆虫を与える基本的な世話多湿系地表性カエルの飼育
  • 毎日、夜間に霧吹きをする
  • 常時湿らせすぎにならないようにする
  • ※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1(誠文堂新光社)」「かえる大百科(マリン企画)」「アクアリウム・シリーズ ザ・カエル(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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