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セイシェルブロンズゲッコー

壁チョロの第22弾は、セイシェルの黄色い宝石・セイシェルブロンズゲッコーです!

執筆者:星野 一三雄

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セイシェルブロンズゲッコー

学 名Ailuronyx seychellensis別 名:-英 名:Seychelles Bronze Gecko分 布:セイシェル諸島全 長:15-25cm

インド洋の島国・セイシェルに固有のヤモリです。

ヒルヤモリの仲間に近いらしく、皮膚の質感などもヒルヤモリのそれに似て、強く握ったりすると細かい鱗がはげてしまいます。画像の個体は特別な特徴がないように見えますが、一般に黄色みが強く、中には全身が金色がかった美しい個体などもいるようです。

本種の属するAiluronyx 属はセイシェルに固有の属で、これまでに本種を含め以下の3種が知られていますが、島ごとに分化している可能性が高く、今後はさらに細かく分けられる可能性を持っています。

  • Ailuronyx seychellensis・・・Seychelles Giant Bronze Gecko, Seychelles Bronze Gecko
  • A. tachyscopaeus・・・Seychelles Dwarf Bronze Gecko
  • A. trachygaster・・・Yellow Gecko
セイシェルでは本属の生息環境の悪化が懸念をされているそうなのですが、比較的そのような環境の悪化に対する適応力が強いようで、それほど生息数が激減しているというほどではなく、森林から住宅までさまざまな環境で見られるようです。樹上性で、昼間はバスキングをしているようですが、夜間に活発に行動をする夜行性です。

基本的には昆虫食性ですが、飼育下ではヒルヤモリの仲間のように果実なども好んで食べるようです。

飼育下での繁殖の記録によると、葉の付け根などの狭い場所に固着性で円形をした卵を2個産みつけ、71日で孵化したそうです。

ヒルヤモリ同様に海外では人気が高いのですが、国内では非常に流通量が少なく、やはりヒルヤモリ同様に必ずしも誰もが憧れるようなメジャーな種類とは言えないヤモリです。

飼育自体は決して難しいものではありませんので、根強いファンも少数ながら存在し、着実に繁殖を続けているようです。
セイシェルブロンズゲッコー
撮影協力:どうぶつ共和国WOMA+
赤っ恥をかかない程度の知識
  • セイシェルの固有種
  • 同属に3種が知られているが、今後は増える可能性が高い
  • 特に夜間になると黄色みが美しい
  • 比較的大型
  • 流通量は少ない
  • ヒルヤモリの仲間に似ていて皮膚が弱い
飼育の基本情報飼育容器高さがあり、かつ通気性がよい飼育ケース温度28℃前後照明ホットスポットと紫外線を発する爬虫類用ランプ床材ヤシガラ土などを薄めに敷く容器内レイアウト観葉植物や木の枝、流木などを立体的に設置餌コオロギなどの昆虫、果実のペーストやベビーフードなど基本的な世話いわゆる樹上性・住家性ヤモリの飼育方法
  • 立体活動ができるようにする
  • 水入れは設置した方がよい
  • 一日に一回は霧吹きをする
  • やや多湿を好む
  • 大型で動きが早いので取扱に注意する
  • 皮膚が弱いので、強くつかまない
  • オスは攻撃性が強いので複数飼育はできるだけ避ける
  • など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

<おすすめINDEX>
ヤモリのコミュニティサイトfrom All About
ヤモリ(トカゲモドキ)from All About

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