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サルミンヌマチガエル
学 名:Limnodynastes salmini 別 名:オーストラリアパブルボンクフロッグ、オーストラリアウシガエル英 名:Salmon-striped Frog, Salmin's Striped Marshfrog分 布:オーストラリア東部(クイーンズランド州南東部、ニューサウスウェールズ州北東部から中央部)全 長:75mm以上 オーストラリアの地表性のカエルです。
オーストラリアのカエルは外来種であるオオヒキガエルを除いてアマガエル科、ヒメガエル科、アカガエル科およびカメガエル科の4科が分布しています。このうちカメガエル科はニューギニアにも分布していますが、特にオーストラリアでさまざまに分化し非常に多くの種類が現存しています。本種は一見アカガエルに似た種類です。
英名からわかるようにサーモンピンクのラインが、褐色の地色の上に3本走っているのが特徴です。その他に黒褐色のブロッチも散在しています。体型はずんぐりしていて、特に頭部が大きい印象があります。
ヌマチガエルと名前が付いていますが、基本的に地中性で、通常は開けた草原の倒木の下や石の下などに潜んでいます。大雨の後に地表に出てきて活動を行うことと繁殖期に池や沼などに集まってくる以外は姿を見かけることはほとんどありません。ただし繁殖期間は長く、9月から翌年の4月くらいまでは続くそうです。卵は泡巣に包まれていて1500-2000個の卵を含んでいます。
当然、オーストラリアの生き物ですから、流通することはないのですが、なぜかあまたあるカメガエルの仲間では本種のみがCB化されていて、比較的目にする機会が多い種類です。
名前から、図鑑にアップするのが少ない半水生種かと思ったのですが、ほとんどの時間を地中で過ごすとは...残念!
ぱっと見、アカガエルのようなんですが実物は頭が非常に大きくコロコロした印象で、なかなかかわいらしいカエルです。私もオーストラリアでカメガエルの仲間は多く見たのですが、本種のようにコロコロしたかわいらしい種類が多かったのを良く覚えています。
飼育自体はどれほど難しくないようですので、もう少し流通量が増えると人気が出るかもしれません。赤っ恥をかかない程度の知識- 名前の通り南米に広く分布
- オーストラリアを代表するグループであるカメガエル科
- ほとんど地中で過ごしている
- 泡巣を作って産卵する
- オーストラリアの生き物としては比較的流通する
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 脱走できない構造で床面積がカエルの二倍程度の広さであればよい。フタをしない場合は高さが必要。 |
温度 | 24~28℃程度に保温。ケージ下面からシートヒーターで保温すればよい。 |
照明 | 必要なし |
床材 | ヤシガラ土や腐葉土、水苔などを組み合わせて湿度をコントロールできる素材のものを厚めに敷く |
容器内レイアウト | 体が入る程度の水容器とシェルターを設置 |
餌 | 昆虫が中心 |
基本的な世話 | 地表性カエルの飼育あまり大食いではないようなので餌の与えすぎに注意する給餌間隔は週1から10日に1回程度床材を飲み込まないように餌は必ずピンセットで与える成体には餌の与えすぎに注意する定期的な床材の交換を怠らない※生態等の基本情報は「爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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