私もなんだかんだで、すでにガイド生活9年目に突入してまして、喜ばしいことかどうかわからないんですが、さすがに記事のネタに困りはじめた今日この頃です。ハイ。
で、それならば、と小出しにしていた「両爬飼育入門・コトハジメ」のシリーズをそろそろ完結させてしまおうかと考えはじめています。で、そのラストスパートの第1弾とも言えるのが今回の記事「生体購入のポイント」なんてのを書いてみました!
お前が書くのか!?
と、言われちゃいそうですが、かつては私も飼育対象のメインが日本の両爬たちでしたから、野山に分け入ったり、南の島に出かけて行って自然の両爬たちとの出会いを大切にしていたために、滅多にショップで生体を購入することなんてなかったわけです。ですから、今回のテーマなんて語れませんでした。しかし、ガイドの仕事を続けていくうちに、やはり外国の両爬を飼育しなくてはいけない機会も多くなります。そうなるともちろんショップで購入することになりますし、普段お世話になっているショップの方々へのお礼もあって生体購入の機会が増えてきました。
また、何よりも自分でいろいろな外国の種類のことも調べていくと、魅力も感じてしまいますし、自分でも真剣に飼いたくなっちゃったりするわけです。
で、最近は「マニア」と呼ばれる多くの方が通ってきた「マヒ」の領域に入ってきたのか、手当たり次第に購入しちゃっているような自分がいるのです。
そういうわけで、最近はどうやら「ショップで生体を購入する」ことにも語れるようになってきたかなと。あんまりいばれることじゃないか...
基本はお気に入りを
さて、最初からいきなり結論めいたことを書いてしまいますが、ショップで生体を購入する時の基本は「気に入った個体」を購入することでしょう。両爬の趣味に限らず、私の座右の銘は「一期一会」です。やはり人間なんですから、「何かとの出会い」を繰り返しながら、自分を成長させたり、あるいは相手が人間ならば相手を成長させたりすることが最高の喜びです。そんな素晴らしい機会を一回たりとも逃してしまうのはひどくモッタイナイというもの。相手が両爬のような生き物ならばなおさらです。
もちろん、両爬との一期一会は、二度と野生では出会えないであろう珍しい種類との出会いであるとか、数十年ぶりの待望の入荷とかではあります。
流通が珍しい種類なんかは、ここで躊躇していたら、他の人に買われてしまったり、そのあとにパタっと流通が止まったりして後悔するのは火を見るより明らかなのですから。
しかし、例えばこんな例もあります。
やはり女性の飼育者の方に多いのですが、種類とかじゃなく、もうその個体じゃなきゃダメ!みたいな一期一会もあります。まだレオパとかコーンみたいに模様とか色合いとかで個体の識別ができるのならわかるのですが、真っ白のリューシのテキサスラットスネークとか単なる緑色のニホンアマガエルとか、そんなんどれも一緒じゃん!みたいなのに「いや、この子がイイ!」と強くこだわるのです。で、もちろんそうやってこだわられて連れて行かれた生体は、スゴク大事にされていくのですから、やはり大切なことなのでしょう。
自分が「気に入った生体」を購入するのは、飼育者にとっても購入される生体にとっても、とても良いことばかりなのです。