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画像提供:ペポニ |
シロアシセタカガメ
学 名:Pangshura smithii pallidipes別 名:-英 名:Pale-footed Roofed Turtle分 布:インド北部(ガンジス川水系上流部)甲 長:最大23cm(25cm以上とも)小型のセタカガメの一種であるスミスセタカガメの亜種です。
スミスセタカガメPangshura smithii はインドの周辺になるインダス川とガンジス川流域に分布するやや小型のセタカガメです。基亜種はカッショクセタカガメP. s. smithii で、本亜種との2亜種に分けられています。
種としての特徴は、背甲が細長くセタカガメとしては扁平で、幼体時でも背中線のキールの角状の突起が発達しません。また幼体時以外には背甲の後縁は鋸歯状になりません。基亜種と本亜種の違いは体色で、カッショクセタカガメに比べ背甲の褐色も淡く、名前の通り四肢に色素の沈着が少なく白っぽい印象です。また四肢は淡黄色や薄いピンク色になる場合もあります。もっとも顕著な判別点は腹甲の斑紋で、基亜種には黒色の斑紋が見られますが、本亜種はそれを欠く場合が多いようです。また側頭部も白っぽく、特に鼓膜が黒っぽくなる基亜種と異なり、ほとんど無色です。
標高600m以上の流域に生息すること以外は生態に関しては、亜種としてはあまり知られていないようなので、カッショクセタカガメの知見で解説をします。主に緩やかな流れがあり泥底の河川でよく見られますが、それにつながっている池や沼などにも生息しているようです。水中に倒木などが沈んでいるような場所を好み、そこから突き出ている構造物の上で盛んに日光浴をしています。
野生での食性調査では植物食が強い傾向が見られるようですが、飼育下ではセタカガメとしては動物食性が強いと言われています。
卵生で8-11月にかけて3-11個の卵を2クラッチ産むようです。卵は球形または細長い形をしていて、孵化日数の記録は不明ですが、孵化した幼体の甲長は39mm程度であるということです。
小型のセタカガメというと、とんがり屋根のような体型が魅力的なアッサムセタカガメのイメージが強いのですが、本種のような扁平な種類もいるわけです。そういう視点ではやや魅力が半減するような感じもありますが、写真などを見ると白っぽい体色が非常に上品、あるいは生息地域のせいもあるかもしれませんが神々しいようなカメで、意外に魅力があることに気づかされます。
スミスセタカガメとしては、基亜種のカッショクセタカが流通の中心で、本亜種を見る機会は決して多くはありませんが美しいカメです。
CITES 附属書II掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- やや小型であるコガタセタカガメ属
- スミスセタカガメの亜種
- セタカガメとしては背甲は扁平
- 全体的に淡い体色が美しい
- 流通量は基亜種に比べると少ない
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 水生傾向と遊泳力が強いので60cmクラス以上の水槽など。 |
温度 | 25℃~29℃に保温。冬眠をしないため冬も保温する |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | 強力な外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 泳ぎ回れるくらいの豊富な水量を維持するために水深は背甲の高さの3倍程度以上。日光浴用の陸地も必要。 |
餌 | 雑食で配合飼料にも餌付くが成体は植物食性が強いため葉野菜やニンジン、野草などを与えたい |
基本的な世話 | いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは比較的高温で飼育する泳げるレベルの水場を作る攻撃性が強いので他種との同居飼育は避けるなど※情報は「クリーパー No.27(クリーパー社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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