もう去年の話となってしまいましたが、などと自虐的に言うのはやめましょう!12月29日に発売になったクリーパーの最新号NO.45のレビュー記事です!!
ちょっと一回分、飛ばしてしまったレビューですが、またまた、カメの安川先生のスゴサを思い知る、その内容をちょっとだけご紹介です!!
クリーパー No.45 定価1,450円 |
オオアタマガメ特集
クリーパーと言えば、なんと言っても巻頭を飾る、安川雄一郎先生のカメのグループごとの詳しい解説が名物となっていますが、本当に今回もスゴイ。なんと言っても、オオアタマガメというたった1種のカメの話だけでカラー11ページ、モノクロ34ページも費やせてしまうのだから...
まあ、海外では1冊丸ごとたった1種の解説、なんて本はいくらでもあるのですからいいんですけど、それを日本の専門誌とはいえ、雑誌でやってしまうのだからスゴイです。正直、どれほどのニーズがあるのかとも思ってしまうのですが、それをまじめに話し出したらクリーパー誌はとうに無くなってしまっているわけで、そういうニーズが日本にはあるということなのでしょう。
とにかくオオアタマガメに関しては、これ以上の内容のものは、まずしばらく出版されることはないでしょう。なんにしても、爬虫類好きが一度は関心を持つ、この魅力的なカメのあらゆる情報が得られるこの特集は、オオアタマガメファンでなくとも一見の価値ありです。そしてまた、もう一度オオアタマガメに対する憧憬を思い起こすことは間違いありません。
ただ、ちょっと残念なのは、オオアタマガメを飼育している様子、つまり立体活動を得意とする、このカメの魅力を満喫できるような飼育環境の再現画像が欲しかったです。
でも、それ以上に貴重と思われる、オオアタマガメの野生での写真が表紙に使われているのですけれども。
あとは滅多に得ることができない、国内での繁殖例のレポートも、もちろん貴重です。
飼育マニュアル関係
クリーパーと言えば、その道に詳しい方々による飼育技術の記事が満載ですが、今回は新しく始まるらしい連載である「イモリの飼育と繁殖」の初回としてシナコブイモリを取り上げています。やはり恐るべし有尾類マニア、という感じでこれからが楽しみな連載になりそうです。また、もっとも私が不得手としているトゲオイグアナの特集も、少なくとも私のサイト作りには非常に役立ちそうです。
さらに巻頭のオオアタマガメの安川先生に負けず劣らずディープな内容なのが「餌昆虫の飼育と繁殖について」の連載です。今回は第7回だそうなんですが、なんと「ミルワーム」の第4回だそうです。ミルワームだけで、ここまで書けてしまうのだから、日本の餌昆虫の未来も明るそうです。
あと、飼育関係ではないのですが、あまりこれまで取り上げられたことのない「シカゴレプタイルエキスポ」のレポートは貴重です。デイトナのエキスポ以外ではなかなか海外のイベントの様子なんて得られませんから、夢が広がります。
今回のNo.1
スミマセン。もう、多くの先生や詳しい方々が、渾身で書いた記事が満載なのですが、私の中での今回のトップ記事は「やんばる通信」です!「またフィールドか...」って思った、そこのアナタ!
違います。
今回のテーマは「ハブ酒」の作り方です。
ハブとはいえ、ヘビを殺して、という内容にはなってしまうのですが、本当にヘビが好きな方が作りその方法を紹介すると、これほど興味深くなるのかと感心してしまいます。
ハブ酒なんて全然興味なかったのですが、ものすごく飲んでみたくなってしまいました。
絶対に一読の価値があります。マジで。
というわけで、今回のクリーパーは、いつも以上にコアで、本当にこの内容でやっていけるのだろうかと心配になりますが、とにかく読み応えバツグンですので、ぜひ!
あ、ちなみに私の本「両生類・爬虫類のふしぎ」もちょびっとだけ紹介していただけました!この場をお借りしてお礼申し上げます。
次回は、2月末に発売予定です!
<関連サイト>
クリーパー 公式サイト